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中国の司法改革

(二)中国の司法改革の目標および原則とプロセス

改革開放以来、中国の経済・社会は急速に発展し、社会公衆の法治意識は著しく向上し、司法環境も大きく変化し、司法業務は多くの新しい状況・問題に直面しており、現行の司法体制や業務のしくみにおける不十分で現実に合わない問題が日ごとに目立ってきた。改革の中でそれを逐次改善し、発展させることが求められている。

中国の司法改革の根本的な目標は、人民法院、人民検察院が法に基づき独立して公正に裁判権と検察権を行使することを保障し、公正かつ高効率で権威ある社会主義司法制度を構築し、人民大衆の合法的権益、社会の公平と正義、また国の長期にわたる社会的安定を守るために、堅固で信頼できる司法保障を与えることである。

中国の司法改革は終始あくまで国情に立脚し、各方面のよい点は取り入れるがそのまま引き写すことはせず、時代とともに前進するが猪突猛進はしない。大衆路線を堅持し、人民の意向を十分に体現し、民衆が納得できない問題を解決することに着目し、人民の監督と検査を進んで受け入れ、人民のための、人民に依拠した、人民に恩恵の及ぶ改革を真に成し遂げる。中国の司法改革は法に基づいて推進し、憲法と法律の規定に依拠し、およそ現行の法律と矛盾する場合は、まず法律を改正してから実施すべきである。総合的に調整をはかり、全体を計画し、段取りを追って推し進める。

早くも1980年代に、中国では法廷尋問の機能を強化し、公開審判を拡大し、弁護士弁護を増強し、職業化した裁判官と検察官の隊伍を育成する、などに重点を置いた裁判方式の改革と司法職業化改革を始めた。

2004年より、中国は統一的に計画配置し組織的に実施される大規模な司法改革を起動した。民衆からの批判が特に突出している問題や司法の公正に悪影響を与えている核心部分から着手し、公正な司法と厳格な法執行の要求に照らし、司法の規律と特色に立脚し、司法機関の機構設置、職権区分、管理制度を整備し、権限・責任が明確で、相互連携、相互チェック、運行効率の高い司法システムを整備してきた。中国の司法改革は全体を統一的に計画し、整然と推進する段階に向かっている。

2008年より、中国は新しい司法改革を起動し、司法改革は重点深化、系統推進の新たな段階に入った。この改革は大衆の司法に対する需要を出発点とし、人民の共通利益を守ることを根本として、社会の調和を促進することを主線とし、権力への監督チェックを強めることに重点を置き、司法の公正に悪影響をもたらし、司法能力を牽制している核心部分をつかみ取り、体制、しくみ、保障への障害を解消し、司法職権の配置の最適化、寛容と厳罰を同時に重んじる刑事政策の遂行、司法隊伍の養成強化、司法経費保障、など四つの方面から具体的な改革任務を提起した。現在、この司法改革の任務はほぼ完了し、関連法の改正や整備にそれが反映されている。中国の経済・社会のたえまない進歩・発展とともに、中国の司法改革もさらに深化していく。

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