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中国のエネルギー政策

六、エネルギーの普遍的サービスレベルを向上させる

民生の保障と改善は中国のエネルギー発展の根本的出発点であり、立脚点である。中国は都市部と農村部のエネルギーのバランスのとれた発展を統一的に計画し、エネルギーのインフラ建設を強化し、広大な農村と辺境少数民族地域のエネルギー使用条件を改善し、エネルギーの基本サービス均等化レベルを高め、エネルギー発展の成果が国民全体により多くのメリットをもたらすようにする。

――無電化地域の人々が電気を利用できるようにする。財政投入を増やし、電力網のカバー範囲の拡大と分散型再生可能エネルギーの発展を通じて、チベット、新疆、青海、雲南、四川、内蒙古などの省・自治区の電気に恵まれない人々の電気利用問題の解決に力を入れる。無電化人口の集中地域で、社会公共サービスを支える電力の普遍的サービスシステムを確立し、完全なものにする。2015年までに無電化地域の電気利用問題を解決する。

――農村のエネルギー建設の推進に力を入れる。農村のエネルギー建設を強化することは、農村の民生の改善、現代農業の発展にとって重要な意義がある。「現地の実情考慮、多種類のエネルギーの相互補完、総合利用、実効性重視」という原則を堅持し、農村のエネルギーインフラの建設を強化し、農村のエネルギー管理とサービスシステムを整備する。農村電力網の建設と改造を推し進め、農村の生産・生活における電気利用条件を改善し、安全で信頼できる、省エネ・環境保全、先進技術、規範的管理の新しいタイプの農村電力網を建設する。農村の再生可能エネルギーの発展に力を入れ、現地に適したグリーンエネルギーのモデルプロジェクトを展開し、2015年までに200のグリーンエネルギーモデル県、1000の太陽光エネルギーモデル村を建設する。農村の水力発電の効率向上・出力増加のための改造を実施し、水力発電の新農村電気化県と小水力発電代替燃料プロジェクトの建設を強化する。太陽熱温水器の応用を広める。

――辺境地域のエネルギー建設を強化する。改革開放以来、辺境地域の経済社会の発展は歴史的な進歩をとげ、エネルギー利用状況はかなり大きな改善を見せたが、中部・東部地域と比べれば、まだかなり大きな格差がある。国は辺境地域への資金支援を増加し、これらの地域のエネルギーインフラと民生のエネルギープロジェクト建設を強化し、チベット自治区、新疆ウイグル自治区の飛躍的な発展を積極的にサポートする。チベット自治区、新疆ウイグル自治区、および青海、四川、雲南、甘粛の4省のチベット族区域の電力網の建設を加速し、電力網のカバー範囲を拡大し、電気供給の安定性を高める。チベット自治区のエネルギー発展計画を制定、実施し、チベット支援における電力資金の支援を拡大し、「第125カ年計画」期間の直接資金援助は9億元を上回る。「気化南疆(新疆南部の天然ガス利用化)」、「気化北疆(新疆北部の天然ガス利用化)」など民生のエネルギープロジェクトを加速し、新疆と西北部電力網との接続プロジェクトの建設を引き続き強化し、「疆電外送(新疆電力の外地への輸送)」のエネルギー輸送ルート建設を推し進め、新疆の資源優位をできるだけ速やかに経済優位へと転換させる。辺鄙な農業・牧畜地域に多くの太陽光発電所、風力と太陽光の相互補完発電所などの新エネルギー施設を建設し、それによって農牧民の生活の質の向上をはかる。

――都市部住民の生活用エネルギーの利用条件を改善する。都市部電力網の改造・高度化を強化し、電気供給の質と安定性を高める。電力の安定供給を成し遂げ、住民の生活面の電気供給を優先的に確保する。天然ガスの発展を加速し、都市部の天然ガス供給パイプラインを建設し完全なものにし、より多くの住民が天然ガスを利用できるように努める。中国北部の暖房供給都市では、現地の条件にかなったコジェネレーションユニットを発展させ、住民の暖房供給条件をよりいっそう改善するようにする。

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