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中国のインターネット状況

 

インターネットのインフラの建設と整備は、その普及と応用を促進している。2009年末現在、中国のインターネット人口は、3億8400万人にのぼり、1997年に比べると、618倍に増え、年平均3195万人が増加している。また、インターネットの普及率は28.9%に達し、世界の平均レベルを超えている。中国大陸部におけるウェブサイト数は323万に上り、1997年より2152倍に増えている。中国は、IPv4アドレス2億3000万を有し、IPv4アドレス数は、世界第2位の国となっている。中国でのブロードバンドユーザーは3億4600万人にのぼり、携帯によるネットユーザーは2億3300万人に達している。中国のネットユーザーのインターネット接続方法は、初めはダイヤルアップ接続が主流であったが、現在ではブロードバンド接続や携帯電話での接続へと発展を遂げている。中国のインターネットの発展と普及レベルは、発展途上国の先頭に立っているといえる。

中国政府は、次世代インターネットの開発を積極的に推し進めている。1990年代後期に、次世代インターネットの開発に着手し、「新世代高信頼ネットワークプロジェクト」など一連の科学技術重要プロジェクトを実施した。2001年、中国初の次世代インターネット・エリア試験ネット(NFCNET)が北京に成立し、2003年、「中国次世代インターネットモデルプロジェクト」(CNGI)が正式に発足した。これは、中国が次世代インターネットの大規模な開発と建設段階に入ったことを表しており、すでに世界最大のIPv6モデルインターネットが完成された。また、モデルインターネットでは、比較的容量の小さいIPv6ルータ技術を使用しており、IPv6源アドレスの検証技術と次世代インターネットへの移行技術などは、国際的な先進レベルにあるといえる。また、中国が提案するドメインネームの国際化や、IPv6源アドレスの検証、IPv4からIPv6への移行技術などに関しては、インターネット技術標準化委員会(IETF)の認可を受けており、インターネットの国際基準、協議に組み込まれている。

中国のインターネットの発展及び普及、応用においては、区域や都市と農村の発展バランスが均一ではないという問題もある。経済発展や教育、社会全体の情報化のレベルなど、さまざまな要素の制約により、中国のインターネットは、東部では急速に発展しているが、西部での発展には時間がかかるという状況である。また、都市部での普及率は高いが、農村部での普及率は低いという傾向もある。2009年末現在、東部地区でのインターネット普及率は40.0%であったが、西部地区では21.5%であった。また、都市部でのネットユーザーは、ネット利用者数の72.2%にのぼるが、農村部では27.8%にすぎない。地域間、そして都市部と農村部の「デジタルディバイド」を解消するために、中国政府は大きな努力を払わなければならない。

中国のインターネットは改革開放の中で発展してきたものであり、改革開放の要求に順応しながら、その進展を推進してきた。中国の経済と社会の急速な発展や、人びとの精神文化の需要の高まりに伴い、インターネットは中国でさらに普及し、人びとの求めるインターネットの応用水準も高くなってきた。中国政府は、今後もインターネットの発展と普及に力を入れ、今後5年間には、インターネットの普及率を45%に引き上げ、より多くの人がインターネットの恩恵を受けられることを目指している。

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