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中国のインターネット状況

 

一、インターネットの発展と普及を促進

中国政府と人民は、積極的な姿勢で、インターネット時代の到来を受け入れている。1980年代半ばから末にかけ、中国の科学研究者と学者たちは、海外同業者の協力のもとで、インターネットを積極的に利用してきた。1992年、1993年のインターネット協会(ISOC)の年次総会などの場で、中国のコンピューター業界の専門家や学者たちがたびたび、インターネットへのアクセスを希望し、各国の同業者からも理解と支持を得ていた。1994年4月、アメリカのワシントンで、中米科学技術協力連合委員会会議が開催され、中国の代表とアメリカ国家科学基金(NSF)は、最終的に、中国がインターネットにアクセスすることで意見が一致した。1994年4月20日、北京の中関村地区教育と科学研究規範ネットワーク(NCFC)は、インターネット64Kの国際専用線に接続、開通させ、インターネットのすべての機能接続を実現した。これは、中国が正式にインターネットに加入したことを意味している。

中国は、インターネットの発展を、改革開放と現代化を遂げるための重要な契機と見ている。中国政府は、前後して一連の政策を制定し、インターネット発展の計画を立て、インターネットの段階的な発展の重点を明確にし、社会の情報化プロセスを推進している。1993年、中国は国家経済情報化合同会議を発足させ、国家公用経済情報通信ネットの建設を、責任をもって指導していくこととしている。1997年、『国家情報化「九五」計画と2010年長期目標』が制定され、インターネットは、国家情報のインフラ建設に組み入れられ、ネット産業の発展を通じて、国民経済の情報化プロセスを推進していくという考えを提出した。2002年に公布された『国民経済と社会発展第10次 5ヵ年計画情報化専門企画』では、中国の情報化の発展において、電子政務の推進、ソフトウェア産業の振興、情報資源の開発と利用の強化、電子商取引の発展を加速させることなどに重点を置く、と定めている。2002年11月、中国共産党第16回全国代表大会においては、「情報化が工業化を牽引し、工業化が情報化を促進し、そして新型工業化の道へと踏み出す」という考えが打ち出された。2005年11月、『2006~2020年の国家情報化発展戦略』が制定され、インターネット発展の重点をさらに明確にし、経済構造の調整、経済成長パターンの転換において、国民経済の情報化を推し進めていくことを提案した。また、国を治め、政治を処理する能力の向上、電子政務の推進、そして、調和のとれた社会の建設において、社会の情報化を推進する、などの考えが打ち出された。2006年3月、全国人民代表大会において、『国民経済と社会発展第11次5ヵ年計画綱要』が審議、採択され、電信ネットワーク、ラジオ・テレビネット、インターネットの3つのネットワークを融合させ、次世代インターネットを構築し、商業化への応用を加速させることを提案している。2007年4月、中国共産党中央政治局会議で、ネット文化産業を大々的に発展させ、また、ネット文化情報装備の製造業を発展させることを提案している。2007年10月、中国共産党第17次全国代表大会で、「現代的産業システムを発展させ、情報化と工業化の融合を大きく推し進め、規模の大きな工業から実力をもつ工業への転換を促す」といった発展戦略が確立された。2010年1月、国務院は、電信ネットワーク、ラジオ・テレビネット、インターネットの3つのネットの融合の推進を加速させ、情報と文化産業の発展を促進することを決定した。中国政府は積極的、かつ明確な政策を推し進め、その政策のもと、中国のインターネットは徐々に、全面的かつ持続的、そして急速的な発展の道を歩み出している。

中国はインターネットインフラの整備に大量の資金を投入した。1997年から2009年にかけて、全国で完成したインターネットのインフラ建設の投資額は、4億3000万元であり、全国に広がった光ファイバーケーブルネットワークは、総計826万7000キロにも及ぶ。そのうち、長距離通信の光ファイバーケーブルは84万キロである。2009年末現在、中国の基礎電信企業によるブロードバンドインターネットへのアクセスポートの数は、すでに1億3600万を超え、国際帯域幅は86万6367Mbpsに達し、海底ケーブル7本と、陸上ケーブル20本を擁し、総容量は1600Gb以上に達している。インターネットは、中国の99.3%の郷鎮と91.5%の行政村で開通しており、96.0%の郷鎮では、ブロードバンドが利用されている。2009年1月、中国政府は第3世代移動通信システム(3G)の運用を許可し、現在3Gネットワークは中国全土をカバーし、移動体通信の急速な発展により、多くの人々がインターネットの恩恵を受けるようになっている。

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