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政府白書  
中国のエネルギー現況と政策

 

五、エネルギー技術の進歩を加速させる

科学技術は第一の生産力であり、エネルギー発展の原動力である。中国はエネルギー科学技術の発展を高度に重視し、エネルギー工業の技術レベルにおいて先進国との差を縮め、エネルギー工業の全面的発展を効果的に促進した。2005年、中国政府は『国家中長期科学技術発展計画要綱』を制定し、エネルギー技術を優先的に発展させ、自主的イノベーション、重点的飛躍、発展支持、未来指向という方針をふまえて、エネルギー技術の進歩を加速させ、エネルギーの持続可能な発展のために技術援助を与えている。

中国は科学技術の発展の法則や特徴に基づいて、節約や代替、リサイクル、汚染処理に適用できる先端的な技術を積極的に開発、普及させ、エネルギー技術の進歩にプラスとなる政策環境をつくる。企業を主体とし、市場を導きとし、産業・大学・研究機関が結合するという技術イノベーションシステムをちくじ構築する。先端エネルギー技術の研究開発や普及、実用化に取り組み、市場メカニズムを通じて、企業が技術の進歩を加速させるように導き、エネルギーの利用効率を向上させる。エネルギー分野の科学技術人材の育成に力を入れ、政策・法規や技術基準の健全化を重要視し、エネルギー技術の発展のためによい条件を作り出すようにする。

――省エネ技術の普及に大いに力を入れる。中国は省エネ技術をエネルギー技術発展の優先課題とし、エネルギー消費量が多い分野におけるカギとなる省エネ技術の突破に重点を置き、一次エネルギーや末端エネルギーの利用効率の向上に力を入れる。省エネ技術に関する政策要綱を実施し、社会投資を省エネ技術の応用へと誘導する。工業、交通・運輸、建築などの分野における省エネ技術や設備、再生可能エネルギーと建築の一体化、省エネ建材などの応用技術の研究開発に力点を置く。エネルギーの計量やエネルギーのコントロール・監督管理を強化し、省エネ技術のサービスシステムを積極的にはぐくむ。

――カギとなる技術の創造革新を推進する。中国はクリーン石炭技術の発展を奨励し、石炭ガス化および加工・転化などの先端技術の研究開発を推し進め、石炭ガス化複合循環(IGCC)、超臨界(SC)、超超臨界(USC)、大型循環流動床(CFB)などの先端発電技術を広め、石炭ガス化を基礎とするポリジェネレーション技術に取り組む。第三世代の大型加圧水型炉(PWR)原子力発電技術を重点項目としてマスターし、工業用の高温ガス冷却炉(HTGR)実験技術を突破する。複雑な地質における石油・天然ガス資源の探査・開発技術、低品位の石油・天然ガス資源を高効率化する技術開発を積極的に推進する。代替エネルギー技術の発展を奨励し、スケール化した再生可能エネルギー利用技術を優先して発展させる。正負800キロボルト直流送電と1000キロボルト交流超高電圧送電技術を着実に推し進め、電力網の安全技術を高める。

――装備製造レベルを向上させる。装備製造業はエネルギー技術発展の土台である。中国は国家のエネルギー重点プロジェクトに依託して、装備製造業の技術上の進歩を牽引する。炭鉱の総合的な採掘設備の発展を奨励し、坑道内の採掘・昇降・運送・洗鉱・選鉱用の総合的な大型設備、および大型露天炭鉱が使用す 髏・備を研究し製造する。大型の石炭化学工業プラントの発展を奨励し、石炭の液化やガス化、石炭によるオレフィン生産などのプラントを研究し製造する。大型かつ高効率のクリーン発電装備の発展を奨励し、高効率の石炭発電ユニット、大型水力発電および揚水発電ユニット、大型のガス・タービン、100万キロワット級の加圧水型炉原子力発電ユニット、ハイパワーな風力発電ユニットなどおよび超高電圧送電・変電設備を発展させる。石油・天然ガスの探査・ボーリング・採掘用の設備の発展を奨励し、海洋石油開発プロジェクトに使われる大型設備、30万トン級のタンカー、液化天然ガス輸送船、ハイパワー・ディーゼル・エンジンなどのプラントの発展をサポートする。

――最先端技術の研究に力を入れる。最先端技術はエネルギー発展の潜在力であり、エネルギー産業やエネルギー技術の飛躍的発展も最先端技術により実現されるものである。中国は化石エネルギーやバイオマス、再生可能エネルギーによる水素製造、低コストかつ高効率の水素貯蔵および輸送・配給技術の研究、燃料電池のカギとなる基礎部品の製造、燃料電池セルスタックのインテグレーション、燃料電池発電、自動車用燃料電池動力システムのインテグレーション技術などの研究に力点を置く。化石エネルギーによるマイクロガス・タービンなど末端エネルギーの転換、エネルギー貯蔵、冷却熱電併給(CCHP)技術を研究し突破する。ガス冷却高速炉(GFR)の設計や核心となる技術の研究開発を加速させる。磁場閉じ込め式核融合(MCF)や天然ガス水和物技術の研究・開発に積極的に取り組む。

――基礎科学の研究を展開する。基礎科学は自主的イノベーションの源であり、エネルギー発展の実力や後続力を発揮させるものである。中国は化石エネルギーの高効率かつクリーンな利用・転化についての基礎理論や、高性能熱交換技術、高効率省エネ・エネルギー貯蔵技術のカギとなる原理、スケール化した再生可能エネルギー利用の基礎技術、スケール化した原子力エネルギー、水素エネルギーの利用技術などの基礎理論を重点項目として研究する。

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