空軍は、国の領空の安全を守り、全国の防空の安定を保っている。空軍は情報化空中作戦の要求に適応し、国土防空型から攻撃・防衛一体化型への転換をちくじ実現している。新型戦闘機、防空・対ミサイル兵器、情報作戦手段、空軍指揮自動化システムを重点的に発展させ、情報化空中作戦に適応する複合型人材を育成し、多兵種と多機種の共同作戦訓練を強化し、空中打撃、防空作戦、情報対抗、警戒偵察、戦略機動、総合保障の能力を高め、総体的規模が適度で、編制構造が合理的で、兵器・装備が先進的で、システムを集成し、情報支援と作戦手段が完備する空中防衛作戦力の建設に努める。
第2砲兵は国の安全を防衛する重要な戦略的力であり、主に中国に対する敵の核兵器使用を制止し、核反撃と常規ミサイルによる精確打撃の任務を遂行する。第2砲兵はミサイル兵器の改良と開発の強化を通じて、ミサイル兵器および指揮、通信、偵察などの附属装備の情報化レベルを高め、核兵器と常規兵器を同時に保有し、威力と効果が明らかに大きくなった各種射程の兵器・装備システムを初歩的に形成している。工程院アカデミー会員とミサイル専門家を中堅とする人材陣を確立し、70%以上の将校は大学本科以上の学歴を持っている。ハイテクの手段を運用して訓練を改革し、新型兵器・装備が戦力を形成する周期を短縮している。作戦の実際に応じて、ミサイルの発射訓練および実戦条件に近い戦備の演習と訓練を行って、部隊の快速反応と精確打撃の能力がたえず向上している。
情報化建設を推進
人民解放軍は情報化を現代化建設の発展方向、戦略の重点とし、応用を主とし、革新と実際を重視し、人材を本とし、飛躍的に発展するという総体的構想を堅持し、情報化建設の研究と実践を積極的に展開している。
20数年来、人民解放軍は指揮のオートメ化建設を重点として、軍隊の作戦分野の情報化レベルの向上に力を入れてきた。軍事情報システムの重点的プロジェクトを多く実施して、情報インフラ建設が長足の進歩をとげ、各級指揮機関と作戦部隊の指揮手段に明らかな改善が見られ、コンピューターなどの情報技術設備が軍隊の日常業務の中で日増しに普及し、作戦情報保障能力が大幅に増強され、主戦兵器システムの情報技術使用量が絶えず増加している。中央軍事委員会は前後して「中国人民解放軍指揮オートメ化建設綱要」、「中国人民解放軍指揮オートメ化条例」を公布し、指揮オートメ化建設の目標と関係政策・法規を明確にした。
新世紀の新しい段階において、人民解放軍は軍事情報システムと情報化主戦兵器システムの建設を主体とし、情報化基礎施設建設を支持、保障とする軍隊情報化建設の全面的推進に力を注いでいる。情報化建設の中で、戦闘力の基準を堅持し、一体化の発展方向を堅持し、集中的指導と統一的計画を強化し、軍事理論と作戦思想を革新し、管理体制と部隊編制を最適化させ、法規と基準体系を整備し、情報化人材の育成を重視している。軍事情報システムの建設を強化し、主戦兵器・装備の情報化改造を加速し、各種情報資源を十分に開発、利用し、システムの相互接続と情報共有の能力向上を重視している。国と社会の情報化発展の有利な条件を利用して、軍民結合の科学研究生産体制と情報動員メカニズムを確立し、軍隊の情報化建設と国の情報化建設の相互促進を実現させている。
兵器・装備の現代化を加速
人民解放軍は兵器・装備を中国の特色のある軍事変革の推進を加速する重要な物質的技術的基礎とし、国の経済発展と科学技術進歩に頼り、国家安全の必要に適応して、絶えず兵器・装備の現代化を加速している。
情報化の条件の下での局地戦争に勝つ能力を増強するため、人民解放軍の兵器・装備建設は最高設計を重視し、あくまで情報化を主導とし、機械化と情報化を同時に発展させる道を歩み、規模が適度で、構造が合理的で、精鋭かつ高効率の、全体として最適化する現代化兵器・装備システムの建設に努めている。
ハイテク兵器・装備を優先的に発展させる。科学研究と難関突破にいっそう力を入れ、自主的革新能力を増強する。新型の情報化作戦プラットホームと精確誘導弾薬を開発し、新型の電子対抗装備を開発し、精確打撃能力と情報作戦能力の増強に力を入れる。
中古装備の改造を速める。技術が立ち遅れ、性能が低下し、使用・修理のコストが高い古い装備が少しずつ淘汰されている。選択的に、重点的に、段取りを追って現在使用している一部の主戦装備を改造し、先進的技術を「導入して」新型弾薬を開発し、指揮コントロールシステムを整合し、現在使用している兵器・装備の戦術と技術の性能を回復するか高めている。
装備の総合的保障レベルを絶えず高める。あくまで既存装備に立脚し、兵器・装備に編制ごと、システムごとに作戦能力と保障能力を形成させる建設を重要な位置に置く。主戦装備の発展に適応して、新型の通用と専用の保障装備を開発し、新しい装備を重点とする保守・修理と技術支援力の建設を強化し、新装備の使用・保守・管理要員の育成を重点的に速めて、部隊装備の総合的保障レベルを更に高め、軍事闘争準備の必要を保証している。
人材戦略プロジェクトを実施
2003年8月、中央軍事委員会は軍隊の人材戦略プロジェクト実施計画を制定し、その中で10年ないし20年の努力を経て、情報化戦争の指揮と情報化軍隊の建設をわきまえる指揮官、軍隊建設と作戦問題に意見を出しそれを画策する参謀、兵器・装備の革新と発展およびカギとなる技術の難関突破を画策できる科学者、ハイテク兵器・装備の性能に精通する技術専門家、手中の兵器と装備を使えこなせる士官を多数養成することを打ち出している。人材戦略プロジェクトは二つの段階に分けて実施される。つまり2010年までに全軍の人材状況を著しく改善し、作戦部隊の人材建設を大幅に発展させ、2011年から2020年にかけて、人材建設の大きな飛躍を実現させる。
ここ数年来、人民解放軍は軍隊の大学と学校の人材養成のメインルートとしての役割を発揮し、成長幹部養成は基本的に本科化を実現させ、軍隊の大学と学校の職能を学歴教育を主とすることから任職教育を主とすることに転換している。軍隊と地方の両用人材を主に普通の大学で養成することをちくじ実現し、すでに90余校の普通大学が軍隊のために幹部養成の任務を引き受けている。「ハイレベル人材による軍隊強化計画」を実施し、30校近くの重点的普通大学は部隊のためにさし迫って必要とする専業の修士を多数養成した。軍事大学・学校は青壮年幹部の養成クラス、大軍区と軍クラスの指導幹部のハイテク知識養成クラス、軍・兵種知識交差養成クラスなどの養成クラスを設け、数百人の軍隊幹部を選んで中央と省クラスの党学校に派遣して学習させている。作戦部隊の師団と旅団クラスの主要責任者を計画的に外国に派遣して視察させ、軍事指揮将校の外国留学人数を増やしている。
共同訓練を強化
人民解放軍は現代戦争の主な特徴と様式に適応し、各段階の各軍・兵種の共同訓練を強化し、共同作戦能力を高めている。
共同戦役訓練を深化させる。全軍は作戦任務を原動力として、即応性訓練、共同作戦訓練、高級指導機関訓練を突出させ、一連の重要な共同戦役訓練を成功裏に行った。作戦問題の研究と訓練を強化し、作戦理論、訓練法規、ネットワークシステムなどの基本建設を強化し、共同戦役の作戦指導、作戦指揮、訓練方法を模索して、各クラスの指揮官の共同作戦を組織、指揮する能力を高めた。
共同戦術訓練を行う。戦術段階の共同作戦の必要に適応するため、全軍は区域協業の形式をとって、駐屯地が隣り合っている各軍・兵種の部隊に軍種の限界を超えて、連係と協力を強化し、共同戦術訓練を展開させている。2003年9月、総参謀部は大連地区で全軍軍事訓練区域協業の参観交流活動を組織し、軍事訓練の区域協業の経験をしめくくり、共同戦術訓練の新しい方途を模索した。
共同訓練手段を改善する。長年の発展を経て、基地化訓練、模擬化訓練、ネットワーク化訓練が著しい進展をとげた。全軍の各種類型の師団、旅団、連隊クラスの作戦部隊の合同戦術訓練は初歩的に基地化を実現し、各軍・兵種戦役、戦術指揮訓練模擬システムおよび「全軍大学・学校作戦(共同)実験室訓練模擬システム」を初歩的につくりあげ、各軍区、軍・兵種、指揮系統の大学と学校のLANを互いに接続させる軍事訓練ネットワークシステムをつくり上げた。
共同作戦の指揮人材を養成する。大学は共同作戦教育を強化し、初級指揮大学は共同作戦基礎知識の授業を行い、中級指揮大学は各軍種戦役、軍種の共同作戦の授業を行い、高級指揮大学は戦略研究と共同戦役の授業を行う。部隊は持ち場訓練、区域協業訓練の展開を通じ、集団訓練、相互参観、学術研究、共同演習などの方式をとって、軍・兵種と共同作戦の知識を学習し、共同作戦指揮人材の成長を促進している。
後方勤務の改革を深化
人民解放軍は引き続き後方勤務改革の深化、拡大、調整を推し進め、快速、高効率、総合的な保障能力の向上に努めている。
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