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政府白書  
2004年の中国の国防

中国の国防政策は、国の根本的利益を出発点とし、国の発展戦略と安全戦略に服従し、それに奉仕するものである。中国は今世紀最初の20年の重要な戦略的チャンスの期間をしっかりとつかみ、それを十分に利用して、発展と安全の統一を堅持し、国の戦略的能力の向上に努め、多元化の安全手段を運用して安全に対する伝統的と非伝統的な安全の脅威に対応し、国の政治、経済、軍事、社会の総合的安全をはかっている。

中国が国の安全を擁護する基本的目標と任務は次のとおりである。分裂を制止し、統一を促進し、侵略を防備しそれに抵抗し、国家主権、領土保全、海洋権益を守る。国家発展の利益を擁護し、経済と社会の全面的、協調的、持続可能な発展を促進し、総合的国力をたえず増強する。国防建設と経済建設が協調的に発展する方針を堅持し、中国の国情に合致し、世界の軍事発展趨勢に適応する現代化国防を確立し、情報化という条件の下での防衛作戦能力を高める。人民大衆の政治、経済、文化の権益を保障し、各種の犯罪活動を厳しく取り締まり、正常な社会秩序と社会の安定を維持する。独立自主の平和外交政策を実行し、互信、互恵、平等、協業の新しい安全理念を堅持し、良好な国際環境と周辺環境がわりに長い期間続くことを目指す。

「台湾独立」勢力の国家分裂活動を制止することは、中国の武装力の神聖な職責である。中国政府は引き続き「平和的統一、一国二制度」の基本的方針および現段階に両岸関係を発展させ、祖国の平和的統一を推進する8項目の主張を堅持する。台湾当局が一つの中国の原則を受け入れ、「台湾独立」の分裂活動を停止しさえすれば、両岸の双方はいつでも敵対状態の正式終止および軍事的相互信頼メカニズムの構築を含めて交渉することができる。中国人民はいかなる形式の「台湾独立」分裂活動にも断固として反対し、いかなる形式の外部からの干渉にも断固として反対し、いかなる国が台湾に兵器を売却するかまたは台湾といかなる形式の軍事同盟を結ぶことにも断固として反対し、いかなる人がいかなる方式で台湾を中国から分割することを絶対に許さない。もし台湾当局がやぶれかぶれに冒険し、大胆不敵にも「台湾独立」という重大な事変を引き起こすならば、中国人民と武装力は一切の代価を惜しまずに、断固として徹底的に「台湾独立」の分裂陰謀を粉砕する。

国際的戦略情勢と国の安全環境の変化に適応し、世界の新しい軍事変革のチャレンジを迎えるため、中国は積極的防御の軍事戦略方針を堅持し、中国の特色のある軍事変革を加速的に推し進めている。

――複合式と飛躍式の発展の道を歩む。人民解放軍は世界の軍事発展の趨勢に適応し、情報化を現代化建設の発展方向とし、機械化・半機械化から情報化への体制転換をちくじ実現する。国家と軍隊の現状に立脚し、あくまで機械化を基礎とし、情報化を主導とし、情報化で機械化を推進し、機械化で情報化を促進する。火力、機動力、情報能力の協調的発展を推進し、海軍、空軍、第二砲兵を重点とする戦力建設を強化し、軍隊の威嚇と実戦の能力を全面的に高める。

――科学技術による軍隊強化を実施する。人民解放軍は科学技術の進歩に頼って戦闘力を高め、数量規模型から質量効能型への転換、人力集約型から科学技術集約型への転換を実現する。人材戦略プロジェクトを実施し、高資質の新しいタイプの軍事人材を育成する。ハイテク兵器・装備の開発を強化し、現在使用している兵器・装備を改造し、系統的にセット化した兵器・装備システムを形成する。訓練の体制、方式、手段を革新、改善し、軍事訓練をより高い段階へと発展するように推進する。国家経済と科学技術の発展に頼って、科学的管理レベルおよび軍事費使用の総体的効益を高め、投入がわりに少なく効益がわりに高い軍隊の現代化建設の道を進む。

――軍隊の改革を深化させる。人民解放軍は現代戦争形態の変化および社会主義市場経済発展の要求に基づき、あくまで改革・革新の中で発展と突破をはかっている。軍事理論を革新し、発展させ、情報化の条件の下での軍隊建設と作戦の法則を模索する。精兵、合成、高効率の原則に従い、組織構造調整と指揮体制改革を重点として、規模が適度で、構造が合理的で、機構が簡素化し、指揮が弾力的な軍隊体制編制を確立、整備する。軍人と国家、軍人と社会および軍隊内部の関係をいちだんと調整し、規範化させ、将兵の積極性を引き出すのに有利な政策と制度を形成する。

――軍事闘争の準備に拍車をかける。人民解放軍は情報化の条件の下での局地戦争に勝つことに立脚し、兵器・装備建設、共同作戦能力建設、戦場建設を際立って強化する。人民戦争の戦略と戦術を発展させる。一体化共同作戦の要求に適応して、武装力の全体的効能と国の戦争潜在力を十分に発揮できる現代作戦体系を確立する。目的性をもつ訓練を強化し、危機に対応し、各種突発事件を処理する能力を高める。

――軍事交流と協力を展開する。人民解放軍は国の対外政策を貫徹し、非同盟、非対抗、第三者に矛先を向けない軍事協力関係を発展させる。国連の平和維持活動と国際テロ反対協力に参与し、多種形式の軍事交流を展開し、軍事安全対話メカニズムを構築し、互信と互恵の軍事安全環境をつくる。非伝統的安全分野の二国間あるいは多国間の共同軍事演習に参加し、非伝統的安全脅威に共同で対応する能力を高める。外国軍隊の有益な経験を学習、参考し、先進的技術・装備と管理方法を選択的に導入し、軍隊の現代化建設を促進する。

第三章 中国の特色のある軍事変革

人民解放軍は情報化軍隊を建設し、情報化戦争に勝つ目標に基づいて、改革を深化させ、鋭意革新を行い、質的建設を強化し、情報化を核心とし、中国の特色のある軍事変革を積極的に推し進める。

軍隊を20万人減員

確固として変わることなく中国の特色のある精兵の道を進むことは、軍隊建設の既定方針である。1980年代中期以降、中国は二回大規模な軍縮を行い、合計150万人を減員した。2003年9月、中国政府は、2005年までにさらに20万人減員し、軍隊の総規模を230万人に保つことを決定した。今回の軍隊減員は規模を圧縮すると同時に、構成最適化、関係調整、質的向上を重点的に行う。

将校と兵士の編制比例を改善する。機構の簡素化を通じて、副職の指導幹部を減らし、一部の幹部ポストを士官が担当するかあるいは招聘制を実行するように改め、幹部の人数を大幅に減らし、全軍の将校と兵士の編制比例を最適化させる。

指導・指揮体制を整備する。軍以上の機関および直属部門の簡素化に重点を置き、指揮の段階を減らし、作戦指揮体系を健全にし、指揮の機能を強化する。機関の機能を調整し、部門を撤廃、合併し、内部機構と人員を減らし、機関・機構と人員をともに15%前後減らす。

軍・兵種の構成を最適化させる。陸軍を削減し、装備と技術の立ち遅れた通常部隊を減らし、海軍、空軍、第2砲兵の建設を強化する。部隊の内部編制と軍・兵種の規模と構成を最適化させ、各軍・兵種のハイテク部隊の比率を高める。

連合後方勤務保障体制改革を深化させる。軍区を基礎とする連合後方勤務保障体制を引き続き実行し、連合後方勤務保障の範囲を拡大し、後方勤務機構と人員を簡素化、削減し、軍・兵種が指導、管理する後方の病院、療養所および通用物資倉庫を連合後方勤務保障システムに組み入れて統一的に編制する。三軍一体化の連合後方勤務保障体制をちくじ実現し、総合的保障効益を高める。

軍事大学・学校の体制編制を調整する。軍隊と地方が共同で軍事人材を育成する体制と制度を健全にし、任職教育を主体とし、軍事高等学歴教育と任職教育を相対的に分離させる新しいタイプの軍事大学・学校システムを加速的に確立、整備する。規模化、集約化の学校運営要求にしたがって、大学と学校の体系構造を最適化させ、一部の軍隊・地方両用あるいは種類が同じで数量が多すぎる大学と学校を削減し、同じ地区に駐屯しているかあるいは任務が似かよっている大学と学校を合併させる。

海軍、空軍、第2砲兵の建設を強化

人民解放軍は陸軍の建設を引き続き重視すると同時に、海軍、空軍、第2砲兵の建設を強化し、作戦力構造の協調的発展をはかり、制海権、制空権奪取と戦略的反撃の能力を高める。

海軍は国の海上の安全を守り、領海の主権と海洋の権益を保全する任務を担っている。海軍は近海の防御作戦空間と防御の深度を拡大し、海上戦場の建設を強化、整備し、近海で海上戦役を行う総合的作戦能力と核反撃能力を増強する。精鋭で役に立つ原則にしたがって、指導と指揮の段階を減らし、各種の作戦力を科学的に編制し、海上作戦兵力特に水陸両面作戦兵力の建設を突出させている。海軍の兵器・装備の更新を加速し、新型作戦艦艇および多種の専用機と附属装備を重点的に発展させ、兵器・装備の情報化レベルと長距離精確攻撃能力を高める。各軍・兵種の共同演習と訓練に参加し、共同作戦能力と海上総合保障能力を高める。

 

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