宇宙空間は全人類の共有財産である。中国は国際社会ができるだけ早く交渉を行って、宇宙空間の兵器化と軍備競争を防止する国際的な法律文書を締結し、宇宙空間の平和利用を確保することを望んでいる。
中国は多国間軍備抑制メカニズム以内で 「テロリズムと大量破壊兵器」、「放射性兵器」および「国際軍縮・軍備抑制・拡散防止条約遵守」などの問題を討論、処理することに賛成する。
その他の国際多国間軍備抑制の中で、中国は引き続き建設的な役割を果たしている。中国は「生物兵器禁止条約」の有効性を強化するための多国間の努力に積極的に参与し、生物分野の多国間軍備抑制を維持、推進するために積極的な役割を発揮した。中国はアセアン、中央アジアなど周辺諸国の非核地帯を確立するための努力を支持し、アセアンと「東南アジア非核兵器地帯条約」議定書について原則的一致に達し、5つの核保有国と中央アジアの中央アジア非核地帯条約と議定書に関する協議に参加した。中国はまた国連総会第一委員会会議、国連軍縮審議委員会会議、「核拡散防止条約」2005年審議大会予備会議、「化学兵器禁止条約(CWC)」第1回審議大会と締約国大会などの会議にも参加した。
国際軍備抑制と軍縮の義務を履行
中国は「核拡散防止条約」を真剣に履行し、条約の権威性を守り、条約の普遍性の促進に努めることを一貫して主張している。
中国は国際原子力機関(IAEA)の保障監督活動を支持し、それに参与している。中国は5つの核兵器保有国の中で保障監督協定付属議定書の発効に必要な国内の法的手続を完成した最初の国である。
中国政府は断固として「包括的核実験禁止条約」(CTBT)を支持し、条約ができるだけ早く発効するのを支持している。条約が発効する前に、中国は引き続き「核実験一時停止」の約束を守る。中国は「包括的核実験禁止条約」機構準備委員会の活動を重視、支持し、それに参加している。
中国は引き続き「化学兵器禁止条約」の諸義務を真剣に履行し、2003年に化学兵器禁止機構(OPCW)の11回の視察をとどこおりなく受け入れた。中国政府は条約に基づいて担っている諸義務はすでに香港特別行政区で履行し、澳門特別行政区で関係義務を履行する準備作業にも拍車をかけている。2003年、 中国は引き続き期限どおりに国連に「生物兵器禁止条約」の信頼措置確立情況のレポートを提出した。
中国の領土には今なお日本の遺棄した化学兵器がたくさんあり、中国人民の生命と財産の安全および生態環境をゆゆしく脅している。中国側は日本側が「生物兵器禁止条約」の義務を確実に履行し、中日両国政府が調印した「日本が中国の国内に遺棄した化学兵器の廃棄に関する覚書」に基づいて、実質的な廃棄作業をできるだけ早く展開するよう促している。
軍備抑制分野の人道主義の努力に参与
中国は国連が小型兵器非合法取引に打撃を加える面で主導的役割を果たすのを支持し、国連の小型兵器の非合法取引に関する会議が可決した「行動綱領」を重視し、真剣に実行し、交渉して「非合法の小型兵器」を識別、追及する」国際文書を締結するのを支持するとともに、建設的な態度で交渉活動に参与する。中国はすでに2002年に「銃器議定書」に調印し、現在は同議定書を認可するために準備を整えている。
中国政府は引き続き「特定通常兵器使用禁止制限条約(CCW)」の専門家グループ活動を支持し、それに参与し、関係活動を進展をとげるように推進している。同条約第一条の改正案を批准したのに継いで、中国はいま「爆発性戦争残存物(ERW)に関する議定書」の批准を準備中である。
中国は地雷の引き起こす人道主義問題の解決を一貫して重視している。改正後の「地雷議定書」を厳格に履行すると同時に、「オタワ地雷禁止条約」締約国との意思疎通と交流を強化している。中国は引き続き国際地雷除去援助活動を展開し、2002年エリトリアの地雷除去に援助を提供したのに次いで、2003年に再び専門家グループを同国に派遣して地雷除去を指導し、エリトリア側のために120人の地雷除去専門要員を訓練するとともに、エリトリア側に一部の地雷除去装備を寄贈した。2003年、 中国は本部をニューヨークに設けている「地雷行動支援グループ」に参加した。2004年4月、 中国は「地雷禁止国際キャンペーン」オーストラリア分会と中国の雲南省昆明市で「人道主義の地雷除去技術・協力国際シンポジウム」を共催した。
付録
|