中国は最大の努力を尽くしてその他の発展途上国を援助し、各国が共に発展するのを促進している。長年来、中国は力の及ぶかぎり無私な援助を提供して、発展途上国が自主的発展の能力を増強するように援助している。現在までに中国は110余カ国・区域機構に援助を提供し、援助プロジェクトは2000余件に達した。中国は44の発展途上国の総計198件に達する総額約166億元の債務を減免した。2005年5月、中国国際貧困脱却扶助センターが北京で正式に発足した。2005年9月、国連創立60周年記念サミットの資金調達ハイレベル会議の席で、中国の国家主席は中国がその他の途上国に対する援助を強化する新しい措置を明らかにした。これらの措置はつまり中国と外交関係を樹立した39の後発途上国に部分的商品ゼロ関税の待遇を与え、優遇の範囲はこれら諸国の多くの対中国輸出商品を含めること、重い債務を負っている貧しい国と後発途上国に対する援助の規模をさらに拡大し、双方のルートを通じて、今後の2年内に中国と外交関係を樹立し、重い債務を負っているすべての貧しい国の2004年末以前に期限が切れても返還していない無利子と低金利の政府借款を全額免除するかあるいはその他の処理方式で取り除くこと、今後3年内に発展途上国に100億ドルの優遇貸付と特恵輸出買い手クレジットを提供して、発展途上国を助けて基礎施設の建設を強化し、双方企業の協力を促進すること、今後3年内に発展途上国特にアフリカ諸国に対し、関係援助を増加し、マラリア防止の特効薬品を含む薬を提供し、それらの国を助けて医療施設を設立、改善し、医療関係者を育成すること、今後3年内に発展途上国のために各種の人材を3万人育成、訓練し、関係諸国を助けて人材の育成を速めることなどである。
中国は各種の文明との交流と対話をたえず強化し、異なる文明の相互包容を促進している。開放、包容、まるごとの受け入れは、中華文明の重要な特徴である。経済グローバル化の趨勢が深化発展している今日、中国は異なる文明間の対話の重要な意義、つまり積極的に世界に出て、世界に中国を了解させることもすれば、その他の文明の有益な成果をも吸収し、参考にするように努めることをいっそう意識している。ここ数年来、中国と関係諸国が共同で行ったいろいろな形式の「文化週間」、「文化ツァー」、「文化祭」、「文化年」などの活動は、中国人民と関係諸国人民との交流と理解を促進し、異なる文明間の平等な対話のために新しい形式を切り開いた。
結びの言葉
中国は当今の世界最大の発展途上国である。13億の中国人民が平和的発展の道を歩むことは、疑いもなく人類の平和と発展の崇高な事業にきわめて重要かつ積極的な要素を付け加えている。
中国政府と中国人民は、中国がまだ発展途上国であり、発展の途上で依然として多くの困難と問題に直面しており、中国の現代化建設がまだ長い道を歩まなければならないことをはっきり知っている。平和的発展の道を歩むことは中国人民の根本的利益に合致し、人類社会の発展、進歩の客観的要求にも合致している。中国は現在平和的発展の道を歩んでいるが、将来強大になっても平和的発展の道を歩むものである。中国政府と中国人民の平和的発展の道を歩む決意は確固不動なものである。
中国政府と中国人民はまた、現在、世界の平和と発展という二大問題が依然として根本的に解決されていないことをはっきりと見てとっている。さまざまな原因でもたらされた局地戦争と衝突が依然として存在し、地域のホットな問題が入り組んでいる。伝統的な安全脅威と非伝統的な安全脅威の要素が互いに混じりあっている。南北の格差がいちだんと大きくなり、一部諸国の人民の基本的生存が保障されていない。人類が平和が永く続き共に繁栄する調和のとれた世界を構築することはまだまだ任重くして道遠しであり、各国人民が長期にわたりたゆまずに共同努力する必要がある。
新しい世紀は明るい見通しが見られ、人類社会がかつて見ない速さで前進し、発展している。中国はすでに今世紀の最初20年の努力目標を明確にした。つまり全面的に十数億の人口に利益をもたらすような高いレベルでいくらかゆとりのある社会を建設し、経済をいっそう発展させ、民主をいっそう健全にし、科学と教育をいっそう進歩させ、文化をいっそう繁栄させ、社会を更に調和させ、人民生活をいっそう豊かにすることである。その時になれば、中国は必ず人類の平和と発展の崇高な事業により大きく貢献するであろう。
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