Imprimer cet article

Commenter cet article

政府白書  
中国の軍備抑制、軍縮と拡散防止の努力

中華人民共和国国務院報道弁公室

2005年9月・北京

前書き

2005年は中国人民抗日戦争と世界反ファシズム戦争の勝利60周年である。ファシズムと軍国主義の起こした侵略戦争は、世界に大きな災難をもたらし、人類の文明は空前の破壊に見舞われた。世界人民は鮮血と生命をもって勝利と平和を勝ち取った。

2005年は国連という世界で最も普遍性、代表性、権威性を備えた政府間国際機構の創立60周年でもある。国連の創立は、平和、平等、協力、繁栄の新世界をつくるという各国人民のすばらしい理想を具現している。60年来、国連は衝突を緩和し、軍縮を推進し、平和を擁護し、発展を促進するためたゆまずに努力を傾け、重要な役割を果たしてきた。

中華民族は平和を愛好し、「平和が大切である」、「万国が平和に協調して存在する」を尊んでいる。近代史上、外国侵略と抑圧の苦しみをいやというほど受けた中国は、平和の貴重さをよく知っている。現在、中国人民は平和と発展の道に沿って建設に専念し、一意専心発展をはかっている。中国の発展は長い間安定した平和な国際環境が必要であり、中国の発展は必ず世界の平和と進歩を促進する。中国は平和、発展、協力の旗印を高くかかげ、国際軍備抑制、軍縮と拡散防止プロセスの推進に引き続き力を入れ、永遠に覇を唱えず、永遠に世界平和を擁護し、共同の発展を促進する確固たる力になるであろう。

中国政府の軍備抑制、軍縮と拡散防止に対する政策と主張を全面的に説明し、中国が国際軍備抑制、軍縮と拡散防止に参与する状況を系統的に紹介するため、ここに「中国の軍備抑制、軍縮と拡散防止の努力」白書を発表する。

一、国際安全と軍備抑制の情勢

当今の世界では、平和、発展、協力は時代の潮流となっている。世界多極化と経済グローバル化の趨勢がいちだんと進み、科学技術が日進月歩し、各国と各地区間の交流と協力がたえず強まり、安全面の相互依存がますます深まっている。平和を擁護し、戦争を制約する要素は増大し、世界の平和と発展は得がたいチャンスに直面している。協力を強化し、世界的なチャレンジに共に対処することは、国際社会の共通の認識となっている。

しかし、天下は泰平ではない。在来の安全問題は依然として存在し、局地戦争と暴力衝突は時として発生し、ホットな問題はあちこちに生じている。テロリズム、大規模殺傷兵器の拡散、国際犯罪、伝染病など新しい安全脅威が日増しに大きくなっている。在来と新しい脅威が互いに交錯し、国際安全は厳しいチャレンジに直面している。

国際軍備抑制、軍縮と拡散防止は国際安全と密接な関係がある。世界の安全に対する脅威が日増しに多元化を呈し、予測できない不安定な要素が増える当面の情況の下で、軍備抑制、軍縮と拡散防止の内包はたえず広くなり、重要性は日増しに強まっている。チャンスとチャレンジおよび希望と憂慮が同時に存在している。

一方では、国際軍備抑制、軍縮と拡散防止システムは世界の安全秩序の有機的な構成部分として、世界の平和と安定を保つため依然として重要な役割を果たしている。1990年代以来、軍備抑制、軍縮と拡散防止はまたも新しい積極的な成果をあげ、化学兵器禁止、核実験禁止などの分野で相次いで一連の重要な条約が締結された。大規模殺傷兵器の拡散防止問題に対する国際社会の共通の認識はたえず深まっている。国連安保理は拡散防止に関する第1540号決議案を全員一致で可決した。対話、協力によって拡散問題を解決する政治と外交の努力が引き続き払われ、拡散防止メカニズム強化の提案が相次いで行われた。各国間の安全をめぐる対話が強化され、地区間の安全協力が拡大された。上述のような積極的な進展は各国間の相互信頼を増進し、安全情勢の緩和を推進し、国際戦略の安定を守っている。

他方では、多角的な軍備抑制と軍縮は依然として任重く道遠しである。核軍縮は行き詰まり、先に核兵器を使うことを基礎としての核威嚇戦略はまだ捨てられておらず、核兵器使用の制限を緩め、新型核兵器を開発する動きは憂慮に耐えないものがある。宇宙空間の兵器化と軍備競争の危険が大きくなっている。国際軍備抑制条約の普遍性はなおも不十分な点があって、重要な軍備抑制条約を無視する消極的な事態が時として発生している。多角的な軍備抑制と軍縮メカニズムは困難に直面している。世界唯一の多角的軍縮交渉機構であるジュネーブ軍縮交渉会議は長年実質的活動を行っていない。国際拡散防止のプロセスはチャレンジに直面している。地区の核問題解決の見通しは依然として明るいものでなく、テロ組織とその他の非国家実体が大規模殺傷兵器を手に入れるリスクは大きくなっている。

当面、国際軍備抑制、軍縮と拡散防止のプロセスは重要な交差点に差しかかっている。新しいチャンスを捉え、新しいチャレンジに対処し、既存の国際軍備抑制、軍縮と拡散防止システムを強固にし、たえず強化することは、国際の平和、安全、安定を維持する必然的な要求であり、人心の向かうところでもある。国際社会は普遍的に多角主義を維持し、国際軍備抑制と軍縮のプロセスを推し進め、国際拡散防止メカニズムをたえず完全なものにし、国際協力を強化し、安全へのチャレンジに対処することを主張している。

国際軍備抑制、軍縮と拡散防止事業の公正、合理的、全面的、健全な発展を推し進めるためには、国際社会は次のことをすべきである。「国連憲章」の宗旨と原則およびその他の公認された国際関係準則を遵守し、相互信頼、互恵、平等、協力を核心とする新しい安全理念を確立し、対話を通じて相互信頼を増進し、協力を通じて共同の安全を促進する。各国が平等に国際軍備抑制、軍縮と拡散防止事務に参与する権利を確保し、あくまで各国の安全が損害されない基礎の上で国際軍備抑制、軍縮と拡散防止のプロセスを推し進める。国際法の枠組み内で、政治と外交の手段をもって拡散防止問題を処理する。既存の国際軍備抑制、軍縮と拡散防止の法体系を維持し、それをいちだんと強化し、完全なものにする。各国の科学技術を平和的に利用する正当な権益を確保する。国連などの多角的機構に役割を十分に発揮させる。

二、基本的な政策と主張

中国は独立自主の平和外交政策を実行し、あくまで平和と発展の道を歩み、自国の利益を守ることと各国の共通の利益を促進することを結びつけるように努め、国際実務の中で建設的な役割を積極的に果たしている。

軍備抑制、軍縮、拡散防止の分野では、中国は相互信頼、互恵、平等、協力を核心とする新しい安全理念を実行し、好ましい国際と地区の安全環境の確立に取り組み、世界平和を擁護し、共同の発展を促進している。

 

1   2   3   4   5   次のページへ  

北京週報e刊一覧
トップ記事一覧
インフレは依然、経済最大の潜在的懸念
「タイガーマザー」論争、どんな母親が優れているのか?
中国、水利整備を加速
潘魯生氏 手工芸による民族文化の伝承
特 集 一覧へ
第7回アジア欧州首脳会議
成立50周年を迎える寧夏回族自治区
現代中国事情
中国の地方概況
· 北京市  天津市 上海市 重慶市
· 河北省  山西省 遼寧省 吉林省
· 黒竜江省 江蘇省 浙江省 安徽省
· 福建省  江西省 山東省 河南省
· 湖北省  湖南省 広東省 海南省
· 四川省  貴州省 雲南省 陝西省
· 甘粛省  青海省 台湾省
· 内蒙古自治区
· チベット自治区
· 広西チワン族自治区
· 新疆ウイグル自治区
· 寧夏回族自治区
· 澳門特別行政区
· 香港特別自治区