マクロ経済政策を安定化させるためのポイントは穏健な財政政策と通貨政策を引き続き実施することである。当面好調な経済成長を保ち、民間投資も盛んに伸びている現状に鑑み、今年は引き続き長期建設国債発行規模と財政赤字を適度に縮小する。計画では長期建設国債の発行額を六〇〇億元とし、前年度より二〇〇億元減少させると同時に、中央の予算枠内の経常的な建設投資を一〇〇億元増加させることとする。また、中央財政の赤字を二九五〇億元計上する予定であり、前年度予算より五〇億元減となる。長期建設国債資金と予算枠内の投資は主として、農林・水利、科学・教育、文化、医療衛生、生態系整備、環境保全及び西部開発などの諸分野に振り向けられるとともに、重点継続建設プロジェクトの後押しや発展の大局にかかわる重要プロジェクトの新規着工を保証する。今年から、国際慣行を参照して国債残高管理という形で国債の発行を管理する。法に則って税収活動に力を入れて取り組み、租税の徴収と管理を着実に強化し、非課税収入の管理を規範化させる。財政支出については、統一的に企画し、各方面に配慮し、入るを量りて出ずるを制し、重点を確保するとともに節約を励行しなければならない。財政への監督・管理を強化し、行政的経費の増大を抑制する。マネーサプライや貸出の伸び幅を適切に維持し、融資構造を最適化させ、新しい金融商品を創出し、「三農」、中小企業、就業、学資援助に対する融資サポートに力を入れ、中長期貸付を合理的に規制する。利率の形成及び伝達メカニズムを健全なものにする。管理のもとにある変動為替相場制度を充実させ、人民元の為替レートを合理的でバランスのとれたレベルに維持した上で、基本的な安定を保つようにする。内需拡大の戦略方針を堅持する面でのポイントは消費需要を拡大し、経済の発展を牽引する消費の役割を増強することである。」と述べた。
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