(一)食糧の増産と農民の収入増がさらに厳しいものとなること。当面、食糧価格の低下と農業生産財の高騰によるプレッシャーがかなり大きくなっており、農民の収入増や穀物作付けの意欲に影響を及ぼしている。耕地面積がたえず減少しており、農業の総合生産能力が強くなく、食糧の安全を脅かす潜在的不安要因がなお存在している。
(二)固定資産投資の伸び率が依然として高すぎること。一部の業種では、投資の伸びがあまりにも速すぎ、かなり膨大な数の新規着工プロジェクトを抱えており、投資構造も合理的ではなく、投資の再過熱のプレッシャーもかなり大きい。
(三)過度な投資を行ってきた一部の業種では、それによる悪影響が顕在化していること。生産能力過剰の問題が日増しに際立ってきており、関連の製品価格が下落する一方で在庫が増え、企業の利益が減少し、赤字が増大して、金融面の潜在的なリスクが大きくなった。
(四)大衆の身近な利益に関わる多くの問題が今なお上手に解決されていないこと。医療難や高額の医療費、就学難や高額の学費などの問題が際立っており、これに対する大衆の苦情がかなり募っている。そのほか、土地収用、家屋立退き、三峡ダム地区住民の移転、企業の体制改革、環境汚染などの面においても、法規と政策に背き、大衆の利益を損う現象が一部に存在している。
(五)安全生産は厳しい状況にあること。炭鉱、交通などでは、重大または特別重大な事故が頻繁に発生しており、人びとの生命や財産にゆゆしい損害をもたらしている。
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