海洋調査船「科学号」熱流プロジェクト作業チームの担当者によると、科学号は9日、海底熱流情報を収集するため、西太平洋ヤップ海山付近の海域に熱流計を投下した。中国海洋報が伝えた。
「体温」を測るために使用された「体温計」は、長さ7.5メートル、自重965キログラムの熱流探針だ。科学号の甲板後部からケーブルを使い海底に投下し、500キロの重しをつけることで、海洋地殻の表層、つまり1億年前に形成された海底の沈積層に入ることができる。
責任者は、「熱流探針の投入が条件を満たせば、探針の22の温度センサが電源を使い瞬間的に加熱し、温度が下がる過程における毎秒の温度を記録することができる。回収後、センサによって得られた海底沈積物の温度の変化と熱伝導のデータを使い、海底温度勾配の状況を推算できる」と説明した。
海底温度勾配とは、地球内部の熱の海底表層に対する拡散の状況を指す。海底の熱流の温度と深層地震などの地球物理資料を結びつけることで、研究者は海洋地殻の降下活動の特徴を調査・研究することができる。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年2月12日