この緊急地震速報は、100%の的中率を保証できるのだろうか?
地震学者、中国工程院院士の許紹燮氏は、同システムの技術検証に参加したことがある。許氏は、「緊急地震速報は地震の予報と異なる。電波は地震の揺れの速度を上回るため、地震が発生した際に震源地から壊滅的な揺れが到達する数秒、数十秒前に警報を出せる。ブン川大地震(ブンはさんずいに文)の発生後、現地で発生した多くの余震により、緊急地震速報技術などの開発が進められた。同システムは2009年以降の数百回の実験により、安定的なコンディションを維持している」と説明した。
中国地震局地震予測研究所の研究員である陳会忠氏は、「緊急地震速報は複雑で、100%の的中率は困難だ。この緊急地震速報は、『警報』と表現する方がより適切で、慎重に判断する必要がある」と指摘した。
この「摩訶不思議」なアプリには、欠点は存在しないのだろうか?王氏は、「同システムにも技術の盲点がある。既存の技術によると、震源地から半径21キロ内の地域では、電波が地震の揺れを追い抜くことができず、緊急速報を出すことは不可能だ。ゆえに震源地から半径21キロ内は緊急地震速報の盲点であり、現在の技術面の難題になっている。地震技術に強い日本でも、この半径は30キロとなっている。ゆえに同システムの既存の技術は、非常に先進的であることが分かる」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年8月6日 |