周氏は、中国翻訳研究院の職能について、「研究院は創設後、中国外文局が数十年間蓄積してきた翻訳事業の経験、翻訳の人的資源、中国外文局が主管する中国翻訳協会の業界における優勢を活用し、国内外の有名翻訳家、世界的に有名な漢学者、海外のシンクタンク、教育・研究機関の著名な中国問題専門家、国際翻訳組織の関係者を集め、事業を展開する」と紹介し、事業内容を次のようにまとめた。(1)中国翻訳業界発展計画を研究し、国家級重大翻訳プロジェクトを策定・実施し、政府の関連部門および業界協会の政策・発展計画の制定に根拠を提供する。(2)対外的発信力の形成、対外的翻訳事業の中国の時事・政治および中国文化の重大問題について研究し、対外的翻訳および説明の権威ある発表の枠組みを構築する。(3)中国語高級翻訳人材データバンク、中国の特色ある発信力の言語バンクを構築し、中国翻訳事業の発展に基礎的なサービスを提供する。(4)重大翻訳プロジェクト・翻訳人材評価システムを構築・改善し、国家級翻訳賞を設ける。(5)国内外の翻訳人材、特に少数言語の高級人材の交流・協力・事業の発展の場を提供する。(6)高級翻訳研修課程を構築し、外国人を含む翻訳の専門家に対して、中国の政治・経済・文化の最新の発展を学習し、中国語翻訳人材と中国文化を世界に進出させるための重大問題について研究・交流する場を提供し、これを一つの枠組みとすることで中国の対外的発信力を強化し、翻訳水準を高める中堅的な力を発揮する。
同フォーラムでは、中国翻訳協会常務副会長、ベテラン翻訳家の唐聞生氏、北京外国語大学副校長の閻国華氏、広東外語外貿大学校長の仲偉合氏、モントレー国際大学院翻訳・言語教育学院元院長の鮑川運氏らが、中国語翻訳人材とその国際化といった翻訳者チーム構築の重要問題、国内高級翻訳者チームの現状と需要、中華優秀文化の対外宣伝人材および少数言語翻訳者の育成、国内翻訳専門教育と中国文化の海外進出の融合、中国語翻訳人材の育成の国際化などを巡りスピーチを行った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年7月29日
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