オランダの宇宙旅行会社「SXC(Space Expedition Corporation)」の中国独占代理店である「探索旅行」は、中国最大のネット通販サイト・タオバオの旗艦店で、個人宇宙旅行商品の販売を開始した。同商品を購入した中国人観光客は、早ければ来年にも宇宙旅行を楽しむことができる。SXCのミッシェル・モルCEOは、「今後3−5年内に、個人宇宙旅行が一般的な旅行商品になる」と語った。北京商報が伝えた。
探索旅行とタオバオの旅行部門は、個人宇宙旅行を中国に導入することを発表した。個人宇宙旅行に使用されるのは、XCORエアロスペースが開発する弾道飛行用新型有人宇宙船「リンクス」で、乗客は専用の宇宙服を着用し、副操縦席に座る。飛行時間は全体で1時間ほどで、そのうちサブオービタルである高度100キロを超える時間は5−6分に達する。
乗客は飛行中に、青い地球の弧線、無限に広がる宇宙など、宇宙からしか見えない絶景を眺めることができる。タオバオの旅行部門の関係者は、「離陸中の加速による強い重力、エンジンのとどろきと振動、軌道上を飛行中の無重力状態、大気圏内に入る時の流れ星のような焼ける感覚は、一般的な旅行者が克服しなければならない試練だ。旅行者は健康状態が良好であり、専門的な訓練と身体検査を受ける必要がある」と語った。
探索旅行は今回、約60万元(約985万円)の「先鋒宇宙飛行士」、約63万元(約1035万円)の「未来の宇宙飛行士」、約139万元(約2280万円)の「優先宇宙飛行士」の、3種類の宇宙旅行商品を発表した。3種類の商品は、飛行高度と出発時間が異なる。これらの費用には発射センターに3日前に到着し、宇宙に行き戻ってくるための費用が含まれる。個人宇宙旅行の出発地点は、米カリフォルニア州モハーヴェと、カリブ海のオランダ領キュラソー島にある二つの宇宙港となっている。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年6月11日 |