21日に行われた第5回中国衛星測位学術年次総会で発表された情報によると、中国は2015年までに次世代北斗測位衛星を打ち上げ、新技術および新システムの試験・検証を実施する。同衛星は既存の衛星ネットワークに加わり、2015年までにサービスの提供を開始する。北斗衛星測位システムは、2020年までに全世界のカバーを計画している。人民日報が伝えた。
中国衛星測位システム管理弁公室の冉承其室長は、「中国が間もなく打ち上げる次世代北斗測位衛星は、技術・管理面でさまざまな革新を実現する。まず誤差が現在の10メートルから2.5メートルに縮小される。次に、全世界をカバーする設計目標を実現する。さらに、自主運行・管理能力を追加し、地上制御システムがなくても、宇宙を運行中の衛星間のリンクによって管理を行う新システムを構築する。最後に10以上の新プラットフォームを構築し、160以上の新技術を採用する」と説明した。
北斗システムは「3ステップ」の全体計画を実施し、地域から世界へと向かう、特色ある北斗システム発展の道を歩む。中国衛星測位システム管理弁公室は2013年12月27日に、「北斗衛星測位システム宇宙信号インターフェイス制御文書(2.0版)」、「北斗衛星測位システムオープンサービス性能マニュアル(1.0版)」を発表した。北斗システムは二つのオープンサービス周波数端を持つ世界初の衛星測位システムとなり、その精度は誤差10メートル以内になった。北斗システムは2012年に中国と周辺地域をカバーした。現在は3歩目の計画を推進中で、2020年頃に全世界のカバーを実現する予定だ。
北斗システムの応用の範囲は、毎年拡大されている。中国が自主開発した北斗チップなどの基礎製品は、すでに大規模応用段階に入っている。チップの小型化、エネルギー消費量の削減、低コスト化の発展に伴い、北斗システムは全面的に一般家庭に普及し、人々の生活にサービスを提供するようになる。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年5月22日 |