海洋科学総合調査船「科学号」は5月12日午後、青島奥帆基地(北京五輪ヨット競技会場)の埠頭に帰港した。同調査船は中国科学院海洋先導性科学技術特別プロジェクト、国家重点基礎研究発展計画(973計画)の西太平洋海底熱水調査の任務を遂行し、2つの航行段階の調査期間は35日に、航行距離は4065海里に達した。中国科学報が伝えた。
科学号は今回、全深度マルチビーム探査システム、深海曳航式探査システム、浅地層断面測量システムなどの先進的な計器・設備を搭載し、熱水地帯および近隣の海域の地形情報、水および沈積物などのデータを系統的に収集した。25カ所の地質採水・生物採水作業を完了し、水深・温度などの環境データを収集した。熱水噴出孔と付近の海域では、約50種の大型海洋生物サンプルを約1400頭捕獲した。また熱水地裁の底層水・沈積物・大型生物サンプルから、300以上の微生物株を分離・培養した。硫化物・岩石・沈殿物などの地質サンプルを約30袋収集し、中国の西太平洋で初の自主的な総合科学調査を実現した。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年5月15日 |