2014年アジア大学生スパコン・コンテスト(ASC)の決勝戦がこのほど開催され、世界スパコンランキング「TOP500」で2度首位に輝いた中国製スパコン「天河2号」が決勝の「舞台」となった。16の代表チームによる5日間に渡る熾烈な戦いの結果、上海交通大学が1位に、シンガポールの南洋理工大学が2位に輝いた。中山大学は最高計算性能賞、上海交通大学は計算挑戦賞を受賞した。また上海交通大学、清華大学、太原理工大学、北京航空航天大学が応用革新賞を受賞した。科技日報が伝えた。
国防科学技術大学コンピュータ学院研究員、国家スパコン広州センター副センター長の盧沢新氏は、「ASCは実際にスパコンを使って決勝戦を行ったが、これは世界のスパコンコンテストとしては初のことだ。参加選手が自ら天河2号という高性能スパコンを操作できるというメリットがあり、選手のスパコン応用の潜在能力を十分に引き出し、スパコン応用の発展を促すことができる」と説明した。
AFCは中国がアジアの主要国と設立した世界的なコンテストだ。現在まで3回開かれており、世界各国の大学から積極的な反応を得ている。本大会のテーマは「無限の知恵」で、世界五大陸の82カ国の大学から参加を受け付け、参加大学が世界最多、カバー範囲が世界最大のスパコン大会となった。2カ月に渡る予選を経て、中国、米国、ロシア、ブラジル、ハンガリー、韓国などの国、香港や台湾地区などの16校の代表校が決勝に進出した。
大会のルールに基づき、決勝戦の代表チームは出力3000Wの制限を受けつつ、自らスパコンシステムを構築し、5つのスパコン計算問題に回答し、最終的に天河2号を使い二つの最適化問題に回答し勝者を決めた。参加者は天河2号の計算性能の極限にチャレンジし、世界最速のスパコンを使い、科学・工学分野における応用の画期的な進展を促した。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年4月29日 |