「世界図書・著作権デー」だった23日、中国中央テレビ局(CCTV)のニュースチャンネルや人民日報は、インターネット大手の百度、新浪、EC大手の京東商城、アマゾン中国、リサーチ会社の零点研究咨訊集団などと共同で、中国初となる「中国ネットユーザーの読書ビッグデータ」を発表した。同データによると、2013年、中国全土の図書販売市場は成長を続けた。うち、オンラインでの書籍販売が前年比30%増以上の160億-170億元(約2640-2800億円)規模となっている。人民日報が報じた。
百度の検索傾向を指数化した「百度指数」が提供したビッグデータによると、同年、ネットユーザーが余暇にすることのうち、2番目に多かったのが読書/閲覧だった。年代別に見ると、「図書検索」が最も多かったのは20-29歳と30-39歳。好みのジャンルを男女別で見ると、男性は「芸術」、「教材」、「科学技術」、「文学」などの比率がいずれも60%以上だったのに対し、女性は「社会科学」が60%を超えた。
ネットユーザーのモバイル端末を使った「読書/閲覧」もここ3年、増加の一途をたどっている。携帯アプリ「京東電子書」が提供したビッグデータによると、ユーザーは1日平均、電子書籍を5回読み、1日の読書時間は計30分。ユーザーのうち70%が午前6時から午後11時の間に読書をしていた。同アプリの主な使用場所は、地下鉄の車内や家だ。「新浪微博(ウェイボー)」が提供したビッグデータによると、「微博」を通して読書をしているネットユーザーのうち、65.93%が男性。大専(3年制、短大に相当)以上の学歴保有者が91.89%を占めたほか、70年代生まれと80年代生まれのネットユーザーが計80.24%を占めた。
同年、オンラインでの書籍販売量は、北京だけでも計1億2000万冊に到達。注文数は3100万件、購入したユーザー数は1200万人に上っている。うち、ジャンル別で最も多いのが「文学」、「文化・教育」、「社会科学」。決済の方法は、着払いが1600万件、オンライン決済が1500万件と、ほぼ同数だった。このように、中国ではオンラインでの書籍購入が普及している。
アマゾン中国のデータによると、同年、読書が最も盛んだった中国の都市10傑は、上から順に北京、上海、広州(広東省)、深セン、成都(四川省)、武漢(湖北省)、南京(江蘇省)、杭州(浙江省)、天津、重慶---だった。ただ、好みのジャンルは都市によって異なり、北京のネットユーザーが最も興味を示しているのは「文学」、「児童」、「政治/軍事」であるのに対し、上海のネットユーザーは「文学」、「家庭教育・育児」、「社会科学」に最も興味を示している。(編集KN)
「人民網日本語版」2014年4月24日 |