中国月探査プロジェクトと光明乳業が開いた品質保証協力に関する式典において、中国月探査プロジェクト副総指揮、月探査・宇宙事業センター長の李本正氏は、「嫦娥5号の関連技術を検証するため、大気圏再突入の飛行試験を今年実施する。嫦娥3号の任務成功に伴い、中国月探査プロジェクトは月周回と月面着陸に成功し、全面的に無人自動サンプル収集・帰還の新段階に突入する」と語った。光明日報が伝えた。
李氏は、「今回の飛行試験では月面サンプル収集を行わないが、帰還モジュールには光明乳業が特許を有する菌を含む物資が搭載され、月面の土壌収集をシミュレートする」と説明した。中国はこれまですでに「返回式衛星」(大気圏再突入が可能な衛星)と有人宇宙飛行の任務において物資搭載サービスを提供し、宇宙の微重力環境を利用した植物の育種を行っており、高生産量・高品質・高抗病力の宇宙食品を生産した。しかし地球から38万キロ離れた月探査の大気圏再突入試験で、深宇宙搭載を実施するのはこれが初めてとなる。
嫦娥5号は中国初の、月面サンプルを収集し大気圏再突入を実施する衛星で、軌道モジュール、帰還モジュール、着陸機などの部分によって構成される。サイズが巨大なため、中国が開発中の新型大型ロケット「長征5号」によって軌道上に送り込むことになり、2017年頃に海南省の発射場から打ち上げられる予定だ。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年4月3日 |