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マレーシア機の捜索活動、位置特定後に潜水作業へ

 

マレーシア機が消息を絶ってから、3月12日で5日目となった。中国の複数の艦艇が捜索海域に到着し、レーダーやソナーなどを使い水面・水中の捜索・探知を進めている。残念ながら現在まで、捜索チームは疑わしき漂流物、海底の疑わしい点を発見していない。中国科学報が伝えた。

この状況を受け、一生を通じ海に携わってきた中国工程院院士の徐芑南氏は焦りを覚えている。徐氏は、「今最も重要なのは、目標を特定することだ。事故機が海に墜落したならば、その位置はどこだろうか?位置を特定してから、次の作業を展開できる」と語った。

しかしこれは大海の中から針を拾うようなもので、容易なことではない。中国はすでに90×25カイリ、総面積約2250平方カイリ(約7717平方キロメートル)の長方形の海域を、3月12日までの海上捜索範囲としていた。中国が3月12日までに派遣した8隻の艦艇は、すでに同機が失踪したと思わしき海域に到着し、捜索範囲を北西の方向に約1万平方キロメートル拡大した。また中国はマラッカ海峡を航行中の中国籍の商業用船舶に連絡を取り、捜索に協力するよう求めた。

徐氏は、「海上捜索でまずやるべきことは、空と海から大体の範囲を確定することだ。数千平方キロメートルの範囲内で、水中捜索だけを進めるならば難易度が高くなる。目標海域を特定してから、いくつかの疑わしい点を絞り込むことができる。この過程において、捜索隊は水面のソナーなどの設備により海底を捜索し、疑わしい物体を発見できる。例えば墜落したと思われる海域で捜索活動中の救助船『南海救101』の場合、日中の捜索手段は目視が中心になり、これに望遠鏡やレーダーなどを補助とする。夜間もしくは視界が悪い場合は、目視に赤外線ナイトスコープ、照明灯、光電追跡システム、レーダーなどの設備を加えることが可能だ」と説明した。

徐氏は、「水面設備により残骸があると思わしき位置を確定してから、水中捜索に移る。潜水艇の航続距離は短い場合が多く、航続範囲が非常に限られてしまう」と述べた。

徐氏によると、航空機が墜落した位置が水深1000メートル以上の深海であれば、自立型無人潜水機(AUV)、遠隔操作無人水中探査機(ROM)を使うことができる。AUVは設定されたルートに沿い、ソナーにより探知を行い、海底に疑わしい物体がないかをチェックする。AUVはまたカメラにより、海底の状況を記録できる。目標をいくつかの疑わしい物体に絞ってから、ロボットアームのあるROVで引き揚げ作業を行う。

浅海の場合(墜落したと思われる海域)、水深は100メートルにも満たないため、潜水員による捜索が可能で、効率が高い。今回捜索に向かった艦艇には、潜水員チームが乗船していた。位置の特定後、条件が満たされれば、潜水員は直ちに潜水し事実確認を行い、目標物を引き揚げることになる。(編集YF)

「人民網日本語版」2014年3月13日

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