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地球観測衛星「高分1号」、マレーシア不明機の捜索に貢献

 

顧氏は、「捜索海域の範囲が広すぎることが、今の最大の問題になっている。高分1号に搭載されている、解像度が2メートル/8メートル級のカメラの撮影幅は70キロで、事故現場の正確な位置を特定できれば、衛星を制御し観測できる。しかし位置が特定されていなければ、衛星による捜索は困難だ」と指摘した。

衛星の観測は搭載設備により、全面的な観測と詳細な観測に分かれる。前者は範囲が広く、後者は精度が高い。葉氏は、「事故現場が見つからないうちは、まず全面的な観測に適した衛星で広範囲を観測し、疑わしい点を発見してから、詳細な観測に適した衛星で観測を進めることができる」と語った。一部の衛星(高分1号など)は、この二種類の設備を搭載しており、全面的な観測と詳細な観測を組み合わせることができる。顧氏は、「2メートル/8メートル級カメラの他に、解像度が16メートル級で、観測幅が800キロに達するカメラが搭載されている。その全面的な観測能力は世界でも最も先進的で、現在の捜索活動の中で大きな力を発揮できる。しかしこの幅広い捜索範囲の場合、1基だけではまだ不十分かもしれない」と述べた。

また一定の解像度に達した衛星は、時間分解能が低いものが多い。時間分解能とは、衛星が同じエリアを重複して通過する時間の間隔で、解像度と反比例の関係を成すことが多い。

顧氏は、「海外の広範囲の観測が可能な、解像度が10数メートルから30メートルに達する衛星の場合、この間隔は10数日もしくは20数日に達する。アメリカ航空宇宙局(NASA)は10日、マレーシア不明機の事故現場と思わしき地点の衛星写真を発表した。この画像を撮影した衛星は、毎日このエリアを2回観測できるが、解像度は250メートルとなる。中国は世界で最も先進的な中解像度衛星を持っている。例えば『環境』衛星の解像度は30メートルで、観測周期は約2日だ。高分1号は、4日に1度同じ地点を観測できる」と説明した。

顧氏は、「衛星の観測周期は、今後さらに縮小される。中国は将来的に、地上から3万キロ離れた静止軌道に高解像度地球観測衛星を打ち上げる。この衛星の解像度は数十メートルに達し、観測範囲は地球の半分をカバーし、30分毎に写真を撮影できるようになる。この計画は5年内に実現される見通しだ」と話した。(編集YF)

「人民網日本語版」2014年3月11日

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