中国の科学教育用としては最大の口径を持つ天体望遠鏡が、西蔵(チベット)自治区拉薩(ラサ)市に設置されることになった。この1メートルの口径を持つ天体望遠鏡は製造をほぼ完了しており、来年5月までに架設などのすべての作業を完了し、一般人に無料で開放される予定だ。新華社が伝えた。
西蔵自治区科学技術協会副会長の杜恩社氏は、「青蔵高原に位置する拉薩市には、天体観測の独特な条件がある。拉薩市は標高が高く空気がきれいで、その気候条件により一年を通じて天体観測が可能だ。拉薩市に大口径天体望遠鏡を設置することで、高い観測効果が得られる」と説明した。
この1メートル級天体望遠鏡は、中国科学院長春光学精密機械・物理研究所、国家天文台などの科学研究機関が2000万元(約3億3000万円)以上を費やし独自に開発したもので、レンズの加工だけでも1年以上がかかった。同望遠鏡は完成後、建築準備中の西蔵自然科学博物館に無料で寄贈される。国家天文台の専門家も定期的に駐在し、天文観測および研究を実施する。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年3月6日 |