国土の7分の1が煙霧に覆われた。対策を全力で進めると同時に、煙霧による被害をいかに最小限に抑えるべきだろうか?全国人民代表大会代表、河南省天倫投資控股有限公司董事長(会長)の張瀛岑氏は、「幼稚園と小中高校の教室に空気清浄機を設置し、子供たちを煙霧による被害から守るべきだ」と提案した。人民網が伝えた。
河南省出身の張氏は、「煙霧はすでに全国的な問題で、老若男女を問わず危害を受けており、特に児童の危害が深刻だ。青少年は成長段階にあり、肺の機能の発育が終わっておらず、PM2.5が気管支や肺に直接入ることで、肺炎、喘息、気管支炎などの疾患を引き起こす」と指摘した。
2013年12月上旬に鄭州市を煙霧が覆った半月内に、鄭州市児童病院を診断に訪れた人の数は1日延べ3000人に達し、夜診は最多で延べ1000人に達した。患者はウイルス感染による嘔吐、下痢、風邪、発熱、呼吸器感染症の児童ばかりであった。
張氏は、「煙霧が発生した場合、幼稚園と小中高校は屋外の活動もしくは授業を停止する措置を取っている。しかし教室内は人口密度が高く、大気品質が同じく懸念される。政府は関連規定を制定し、煙霧の影響が出ている地区の幼稚園・小中高校の教室に、統一的に空気清浄機を設置するべきだ」と提案した。
張氏は、「大気品質指数(AQI)が150を上回る時間が100日を超えた地域に、空気清浄機を設置する。費用は財政で賄い、政府が統一的に入札を実施し調達する」と構想について述べた。
張氏は他にも、「幼稚園・小中高校の校舎に換気システム(内外循環型の空気清浄システム)を設置し、その際には低学年優先の原則を守るべきだ」と提案した。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年3月5日 |