中国国内の都市部で煙霧が多発しており、一般市民の健康を脅かしている。上海理工大学環境・建築学院の陳剣波教授の研究チームは、長年に渡る研究を経て、粒径0.3μm以下の微粒子を除去できる高性能の空気清浄機を独自開発した。科技日報が伝えた。
上海市環境保護製品品質監督検験総駅の検査によると、この新型空気清浄機のPM2.5の除去率は99%、ホルムアルデヒドの浄化率は96%に達した。世界最大級の民間検査・認証会社であるSGS(本社はスイス)の検査によると、同製品の総揮発性有機化合物(TVOC)の浄化率が96.5%に達した。
陳氏は、「同製品が伝統的な空気吸着媒体(活性炭など)と最も大きく異なっているのは、空気浄化剤が物理的な吸着のほかに、汚染物の分子を接触酸化分解し、汚染物の分子構造を瓦解できる点だ。つまり汚染物を吸収するだけでなく、これを消化できるというわけだ」と説明した。
同製品は3層の浄化フィルタにより、新鮮な空気を作り出す。1層目のフィルタはAPG微粒子フィルタで、PM10以下の微粒子(花粉・砂塵など)を効果的に除去できる。2層目のフィルタはAPG高効率微粒子フィルタで、PM2.5以下の微粒子(細菌、アレルギー粉塵、煙灰など浮遊する微粒子)を効果的に除去できる。3層目のフィルタは特殊な改質気相吸着媒体で、改質吸着剤と接触酸化剤を一定の比率で調合した混合物により、気体汚染物を吸収・酸化・分解し、効果的にホルムアルデヒド・ベンゼン・二酸化硫黄などの有害な気体汚染物を除去する。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年12月10日 |