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北京週報>>文化・科学・観光  
「嫦娥3号」、ロケットへの推進剤注入開始

探査機「嫦娥3号」は2日午前1時半に打ち上げられる。西昌衛星発射センターによると29日からロケット推進剤注入前の準備作業に入り、30日から注入を開始しており、打ち上げ段階に入ったと言える。

1日午前は打ち上げ前の作業段階に入り、午後の打ち上げ数時間前から低温推進剤も注入される。打ち上げエリア指揮部の趙民・副指揮長によると、今回の打ち上げミッションの中核はロケットの検査、燃料注入、打ち上げ。長征3号B改良型ロケットは10月31日にセンターに到着。各種検査や組立を行った後、11月9日から10日にかけて設置を行い、システム検査と4回にわたる総合検査を行った。現在、システムの状態は完全に正常だ。

低温推進剤の注入の難しさ、高空の風、夜間の打ち上げといった打ち上げ過程におけるマイナス要因に対しても、十分な準備と効果的な防止措置を完了した。

西昌衛星発射センターは低温推進剤を使用する中国唯一の打ち上げ場。低温推進剤は液体水素、液体酸素、液体窒素を含む。液体窒素は沸点が低く、液体窒素は酸化しやすく、燃焼・爆発を引き起しやすい。

趙氏によるとセンターは▽現場管理の強化、注入現場50メートル以内への携帯電話やライターの持ち込み禁止▽水素警報装置の開発▽注入段階に入った後は、爆発防止電源を一律使用--といった防止措置を講じた。

世界の宇宙開発の歴史を振り返ると、高空の風が原因で打ち上げに失敗した事例がある。11、12月の西昌は高空の風の多発期にあり、嫦娥3号の打ち上げを一段と難しいものにしている。「センターは過去40年近くの気象データを分析し、8000-1万2000メートルの高空の風を精確に予測しており、気温の予測誤差は1度以下だ。ロケット自体にも高空の風に対処するための設計と措置を多く採用している。現時点の予測では、打ち上げ当日の気象条件は良好で、雷雨も強風もなく、高空の風速、風向も打ち上げにとって危険なものとはならない」と趙氏は述べた。

今回の打ち上げで切り離されるブースターなどは貴州省、湖南省、江西省の人口の少ないエリアに落下する。準備作業はすでに完了している。(編集NA)

「人民網日本語版」2013年12月1日

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