欧陽氏は、「100メートルの高度から下降すれば衝突してしまう。そのためゆっくりと下降し、高度4メートルで停止し、底部のエンジンを切って着陸すれば安全だ。着陸機は着陸後、ソーラーパネルでエネルギーを得る必要があるため、日中に着陸しなければならない。これにより余裕を持って、設備の調整を行うことができる。すべての調整が終了後、作業開始となる」と語った。
◆着陸機、いかに夜を過ごすか
欧陽氏によると、いかに夜を過ごすかという問題は、嫦娥3号の技術的な難題の1つだ。月の夜は漆黒の闇に包まれ、気温は極寒のマイナス150-180度に達する。
欧陽氏は、「設備はこの気温に耐えられない。そのため夜になると、月面ローバーと着陸機は冬眠しなければならないが、中は保温が必要だ。既存の電池ではこれが不可能で、その後の検証を経て原子力電池を使うしか無いことが分かり、開発の必要性が生じた」と説明した。
原子力電池がこの難題を解決できるのはなぜだろうか?欧陽氏によると、原子力電池は外界の影響を受けず、温度差を持続的に利用することで、内部の温度を-40度以上に上げることができる。この気温にならすべての設備が耐えられる。この気温は、半月間に渡り維持しなければならない。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年11月26日 |