一人が一秒に一回の計算を行うとしたら、中国製スパコン「天河2号」の1時間の計算量を実現するためには、13億人が同時にコンピューターを1000年間使用しなければならない。演算速度が「京級」に達するこのスパコンは、このほどスパコン性能ランキング「TOP500」で2連覇を果たした。スパコンの使用範囲の拡大により、一般人の日常生活との結びつきが強まっている。人民日報が伝えた。
◆天河2号の演算速度、2位の2倍速
18日に発表された同ランキングによると、中国国防科技大学が開発した「天河2号」は、33.8627PFLOPSの演算速度(2位の約2倍速)により、大差の首位となった。2位に入選した米「タイタン」の演算速度は17.59PFLOPS。
同ランキングは世界で稼働中のスパコンの格付けを行う、最も権威ある有名なランキングで、1年に2回発表される。天河2号が初めて首位になったのは、今年6月だ。同大学が開発した「天河1号」は2010年に世界一となり、8カ月後に日本のスパコン「京」に追い抜かれた。
天河1号と比べ、天河2号の計算性能と計算密度は10倍以上に改良され、同じ計算を実行する場合の消費電力は前者の3分の1のみで、敷地面積もほぼ変わらない。
「京」の開発に参加した筑波大学の朴泰祐教授は、「これは非常にコンパクトなコンピュータで、最高クラスの性能を持つ。天河2号は技術の大きな進歩だ」と語った。同ランキングの主な編集者の一人、米テネシー大学コンピュータ学教授のジャック・ドンガラ氏は、「天河2号は非常に強力なコンピュータで、1位の座をさらに一年間キープしたとしても意外ではない」と語った。
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