中国の科学調査船「海洋6号」は163日間・計2万海里に及ぶ航行を経て、珠江口に位置する広州海洋地質専用埠頭に本日帰還した。これにより、中国第29回海洋科学調査、中国地質調査局にとって初の海洋調査が完了した。人民日報が伝えた。
海洋6号は5月28日に広州を出港し、東太平洋の中国多金属団塊資源鉱区、クラリオン?クリッパートン断裂帯に挟まれた海域(CCゾーン)、西太平洋の中国コバルトリッチクラスト調査区の采薇海山、太平洋中央部の海盆において、資源・環境・生物などの調査を実施した。
科学調査員は中国が独自に開発した6000m級の深海曳航調査システム「ディープ・トウ」、6000m級の水中無人無索潜水艇「潜竜1号」の、試験的応用・応用性試験を実施した。うち、「ディープ・トウ」は初めてコバルトリッチクラスト調査区における資源調査に成功し、測深・サイドスキャン・海床底質剖面といった音響データを取得した。潜竜1号は東太平洋の中国多金属団塊資源鉱区の水深5000メートル以上の海域で試験を実施し、7回の潜水に成功し、水中作業時間が約30時間に達し、測深・サイドスキャン・海床底質剖面・水紋などの資料を獲得した。
科学調査隊は地質・地球物理学を応用した手段を用い、太平洋のレアアースなどの新資源の埋蔵量を調査し、その分布状況を確認した。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年11月7日 |