中国国家衛生・計画生育委員会は28日に「2013年大気汚染(煙霧)健康影響モニタリング作業プラン」を発表し、3-5年の期間を経て、全国をカバーする大気汚染(煙霧)健康影響モニタリングネットワークを構築し、各地域のPM2.5汚染の特徴および成分の差を調べ、各地域の大気汚染の健康影響状況を把握するとした。新華社が伝えた。
同委員会の関係者は、「大気汚染(煙霧)が住民の健康に与える影響には、急性および慢性的・長期的な影響が含まれる。その影響はすべての年齢層の住民に及ぶが、高齢者・児童・妊婦などはより深刻な影響を受ける。中国は系統的な長期モニタリングを実施しておらず、現時点では煙霧の特徴的な汚染物質の健康被害を明らかにできていない。大気汚染(煙霧)の健康影響に関するモニタリングを早急に展開し、各地域の大気汚染(煙霧)の特徴的な汚染物質の濃度変化の傾向、およびその住民の健康に与える危害を理解し、データ面から健康リスクを支援する必要がある」と説明した。
同プランによると、2013年に大気汚染(煙霧)が頻発する16の省(直轄市を含む)の一部都市を選択し、大気汚染(煙霧)が住民の健康に与える影響をモニタリングする。各都市の大気汚染が比較的深刻な地域、汚染が比較的軽度な地域のそれぞれ一つの団地にモニタリング地点を設置する。また6つの省(直轄市を含む)の農村地区の一つの郷鎮を選択し、モニタリング地点を設置する。
モニタリング地域内の大気汚染モニタリング資料、気象資料、住民の死因の個別資料を収集し、程度の異なる大気汚染(煙霧)の住民の全死因、疾病別の死因に対する影響を分析し、大気汚染(煙霧)による住民の死亡数(率)を見積もり、大気汚染(煙霧)の健康リスクを評価する。一定期間の資料の蓄積を経て、この影響の変化・すう勢を分析する。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年10月29日
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