4G営業許可証の交付時期が、中国通信業界で最大の話題となっている。ファーウェイ(華為技術)は昨日香港でLTEに関する記者会見を開いた。同社の関係者は、「中国国内の4G営業許可証は早ければ11月末に交付され、LTE TDDの爆発的な成長を引き起こすだろう。現在市場で流通している同類の携帯電話の数から推算すると、4Gに切り替えるユーザーは数千万人に達すると見られる」と予想した。北京青年報が伝えた。
4G営業許可証は、産業界の関係者の神経をとがらせている。中国工業・情報化部(工業・情報化省)の情報発表、通信事業者の端末機器の入札終了、各種4Gプランの事前発表などの事象から判断するに、4G許可証交付のカウントダウンはすでに始まったと言える。中国工業情報化部科技司副巡視員の代暁慧氏はこのほど開かれた「2013年次世代ブロードバンドワイヤレスモバイル通信発展フォーラム」において、「中国工業情報化部は4G営業許可証の交付の準備、および周波数帯の割り当てに追われている」と明かした。中国TD産業連盟秘書長の楊驊氏は本紙に対して、「4G営業許可証は早ければ第4四半期に交付される。現在進められている基地局建設にはまだ時間がかかり、第4四半期に交付されるとしても遅くはない」と語った。
4Gの普及に伴い、既存のスマート端末は新たな革命を迎える。4Gの理論上の通信速度は100-150Mbps、つまり現在の3Gの標準速度の50倍に達する。また4Gネットワークは高速ネット接続能力およびMSTP機能を持つため、4G端末の外観と機能に驚異的な変化をもたらす。
4Gは3Gの劣った機能を改善できる。例えば現在の3Gの場合、携帯電話で動画を視聴したり、テレビ電話機能を利用する際にフリーズが生じやすいが、4Gは速度向上の問題を解決するほか、高速通信により特殊な事業を生み出す可能性がある。さらには高速ネットワークにより実現されるクラウドストレージサービスを利用し、カメラで撮影した写真を保存することができ、写真のデータが失われる心配もなくなる。
チャイナ・モバイル(中国移動)によると、深セン市ではすでに全国初の4Gを利用した、撮影後の即時アップデートを実現するアプリが提供されている。深セン衛視のニュース番組は、4G技術を利用し日常的なニュースのワイヤレス・高画質生放送を実現している。これは4Gが一般市民の生活への浸透を加速していることを意味する。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年10月24日
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