中国国務院新聞弁公室で11日に開かれた、革新による発展の促進および科学技術・経済の緊密な結びつきに関する記者会見において、中国科学技術部(科学技術省)の万鋼部長は、「長年の蓄積を経て、中国は追随者から徐々に先頭集団に並ぶようになり、一部の分野では先頭に立つ能力をつけており、重要な影響力を持つ科学技術大国・革新大国になった。中国の全社会R&D支出は近年、年平均増加率が20%以上に達しており、現時点で1兆元を超えている。そのうち企業が74%を占めている」と語った。万部長の発言内容は下記の通り。科技日報が伝えた。
2012年現在、R&D従事者の数は年間320万人に達し、世界一となった。SCI(サイエンス・サイテーション・インデックス)に収録された中国の科学技術関連論文が急増しており、4年連続で世界2位となった。発明特許の取得件数は21万7000件で、世界3位となった。全国の技術契約取引額は年平均20%超の増加率で、6400億元に達した。全国のハイテク産業総生産額が高い増加率を維持し、約10兆元に達した。
ハイテクの社会生活における応用について、万部長は次のように紹介した。
有人宇宙船「神船10号」の宇宙飛行士は、全国6000万人の小中学生に「宇宙授業」を開いた。中国とEUの大学生は月探査機「嫦娥」による月探査プロジェクトの関連データを利用し、月面図を共同作成した。中国人科学者は有人潜水艇「蛟竜号」に乗り、沈積物、海底生物、多金属団塊の観察やサンプリングなどの総合作業を実施した。中国最新のスパコン「天河2号」のピーク時の計算速度は世界一となり、技術設計、シミュレーション分析、天気予報、気候シミュレート、海洋環境研究などに利用されており、多くのユーザーにスパコンの計算力を提供している。
万部長は科学技術による経済モデルチェンジの促進について、「重大特別プロジェクトは重大科学技術成果の応用と産業化を加速し、民間重大特別プロジェクトの特許出願件数は計4万件弱に達している」と例を挙げて語った。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年10月14日
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