シンガポール、オーストラリア、カンボジア、スリランカ、トルコ、カタールの6カ国が現在、中国人観光客を対象に、ビザをオンラインで申請することのできるe-Visaシステムを導入している。同システムを利用すれば、ビザを取得するために領事館に行く必要はなく、指定の申込書に必要事項を記入してインターネット上で代金を支払えば、e-Visaを持って出国できるため、旅行者にとっては非常に便利なサービスとなる。同6カ国のうち、中国人にとってはカンボジアのシステムが最も便利で、中国語版の申請書にオンラインで記入し、クレジットカードで代金の支払いを済ませば、メールでe-Visaを受け取ることができる。後はそれをプリントすれば、出国の準備完了だ。人民網が報じた。
e-Visaの登場により、10月1日から始まる国慶節(建国記念日)の7連休中、南アジア旅行が人気となっている。ある旅行社の責任者によると、南アジア観光は近年、少しずつ注目されるようになり、人気のインド洋に浮かぶモルディブ共和国へのハネムーン以外に、インドの異国風情や歴史を体験する旅行やネパールのウォーキングツアー、撮影ツアーなどさまざまなツアーがある。また、自然の豊かさから「インド洋の真珠」とも呼ばれるスリランカも新たに注目を集めており、有名なセイロンティーやサファイアの産地が人気観光スポットとなっている。7連休中、天津市からスリランカに向かう観光客の数は前年同期比約80%増となった。現在、スリランカとカンボジアに向かう5-6日間の旅行が最も安く6000-8000元(約9万6千-12万8千円)。同じくインド洋に浮かぶモルディブやミャンマー、インドと比べると平均2000-3000元(約3万2千-4万8千円)安くなっている。
中国は現在、世界で最も重要な海外旅行観光客輸出国となっており、各国がビザ申請の手続きの簡素化や中国語でのサービス強化などの方法を通して、中国人観光客の呼び込みを行っている。また、e-Visaなど便利なサービスが増加するにつれ、中国人観光客が一層出国しやすくなっており、観光客の人数は増加の一途をたどっている。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年9月5日 |