朱准教授は本件について、「今回ニュージーランドの乳清タンパク濃縮物がボツリヌス菌に汚染されたことで、ボツリヌス菌の病原性が再確認された。ボツリヌス菌は主に1歳未満の乳幼児にとって有害だ。乳幼児の腸の抵抗力はまだ完全に形成されておらず、正常腸内フローラが力をつけていない。ボツリヌス菌の菌株が乳幼児の腸内に入った場合、根を下ろし繁殖し、毒素を放出する可能性がある。毒素が血液内に入ると、子供の神経の痙攣やマヒといった中毒症状を引き起こす可能性があるが、現在の臨床例では非常に稀だ。1歳未満の乳幼児ははちみつの食用を避けるべきだ。ミツバチが花から花粉と蜜を集める際に、ボツリヌス菌に汚染された花粉と蜜を巣に持ち帰り、はちみつが汚染される可能性が高い。生きたボツリヌス菌を殺菌するためには100度・1分間の煮沸消毒でよいが、菌株は120度・10分間の煮沸消毒が必要になる。成人と青少年は、網から漏れたボツリヌス菌を恐れる必要はなく、ボツリヌストキシンに汚染された食品に注意すればよい。燻製食品を食用する際には完全に火を通さなければならず、密封発酵食品は腐敗後に口にしてはならない。本件において、乳幼児用粉ミルクが保護者によって心配されているが、飲料などの商品に対して過度に懸念する必要はない」と語った。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年8月6日
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