1983年に中国大陸部で初めてテレビ放映された日本のアニメ「一休さん」のアニメ映画が年内に初めて公開される。第9回中国国際アニメ・マンガ・ゲーム博覧会で13日、中日双方の関係者が同作品に初めて「中国人の女の子」が登場することをPRし、また経験豊かな声優陣について発表した。新華網が伝えた。
「一休さん」は日本・東映動画の作品で1975年から8年にわたって放映された。中国の改革・開放後、「一休さん」は他の日本のアニメとともに中国に紹介され、「70後」(1970年代生まれ)や「80後」(1980年代生まれ)に人気のアニメ作品の一つとなった。
テレビ版「一休さん」の原画担当である石黒育氏は13日の博覧会会場で、「一休さん」は可愛らしく賢いイメージで、その「生命力」の長さは「善良で賢いアニメキャラクター」に対する中日両国のアニメ・マンガファンの気持ちを表すものだと語った。
映画では一休さんや新右衛門さん、小夜ちゃんといった役柄はそのまま残し、とんちや知恵比べをメインにユニークなストーリーを展開する。同時に、映画では初めて中国人の女の子の役も登場し、中国文化の要素も取り入れている。
また制作サイドは1997年版の「一休さん」の中国語吹き替えを担当した王暁燕氏を映画版の声優として採用。王氏は「1970年代生まれや80年代生まれの観客にとって一休さんは『永遠の童心』のイメージだ。自分が声優として参加できることが決まった以上、当時の若い気持ちを思い起こして、観客に経典的な『一休さん』をお届けしたい」と語る。
また制作サイドはドキュメンタリー「舌の上の中国」の音楽担当、阿鯤氏を音楽担当として起用。当時流行した主題歌も映画で再現される。(編集YH)
「人民網日本語版」2013年7月15日 |