6月26日午前、有人宇宙船「神舟10号」の3人の宇宙飛行士が、勝利を収めて凱旋した。中国国務院新聞弁公室は同日に記者会見を開き、中国有人宇宙プロジェクト弁公室主任の王兆耀氏、中国航天科技集団公司副総経理の袁潔氏、中国宇宙飛行士科学研究訓練センター主任のトウ一兵氏を招き、ドッキング目標機「天宮1号」と神舟10号の有人宇宙飛行任務の関連情報を紹介した。人民日報が伝えた。
王氏は記者会見で、次のように述べた。
中国の有人宇宙事業はこれまでに高い総合効果を獲得し、これは「5、4、3、1」という数字でまとめることができる。5は5回の打ち上げ、4は▽軌道モジュールや船外宇宙服を始めとする船外活動の中核技術▽手動・自動ドッキング技術▽ドッキング後の制御・運行技術▽宇宙飛行士の軌道上滞在の保障技術システムの構築--という4つの進展だ。
3は次に挙げる3つの総合効果だ。1つ目は打ち上げ実験により技術を把握し、大量の試験データを獲得し、飛行経験を蓄積した。2つ目はこの数回の飛行試験を利用し、大量の地球観測、宇宙生命科学、材料科学、環境探査の科学実験・技術試験を行い、宇宙船のランデブー、軌道上のメンテナンス、再生型生命保障システムなど一連の技術試験を実施し、科学研究・応用の成果を豊富にした。3つ目は中国宇宙科学技術産業の基盤を強化し、宇宙産業全体の実力を高め、基礎科学・応用科学の関連分野の発展を促し、優秀な宇宙科学技術人材チームを育成した。
1は1つの新たな局面であり、中国有人宇宙事業の発展を全面的に推進し、有人宇宙プロジェクト建設の新局面を切り開いた。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年6月27日
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