有人宇宙船「神舟10号」との別れは、ドッキング目標機「天宮1号」がその使命を完遂したことを意味する。天宮1号は現在までに軌道上で635日間に渡り安全運行しており、6人の宇宙飛行士を迎え宇宙科学実験・技術試験を実施し、豊富な成果を獲得した。京華時報が伝えた。
神舟10号との分離後、天宮1号は再び長期運行軌道に戻った。天宮1号はすでに2年間の設計寿命の末期を迎えており、専門家は「状態が良好なため、設計寿命を超えても任務を続け、軌道上でさまざまな実験を行う可能性があるが、宇宙飛行士を迎えることはない」と指摘した。
専門家は、「中国は今後、宇宙実験室の天宮2号を打ち上げ、天宮1号と同時に宇宙空間を飛行することになる。天宮1号は寿命が尽きてから、指令を受け地球に落下する。大気圏で燃え尽きるか、海に落下するため、宇宙ゴミになることもなく、地上に危険をもたらすこともない」と説明した。
□天宮の活躍
1.2011年9月29日午後9時16分、打ち上げ成功
天宮1号は軌道上を飛行している中国最大の宇宙機で、実験モジュールと資源モジュールに分かれる。全長は10.4メートル、最大直径は3.35メートル、離陸重量は約8.5トン、設計寿命は2年。
天宮1号の主な任務は、宇宙ドッキング実験の目標機、および長期間の無人軌道運行、短期間の有人宇宙実験のプラットフォームになり、宇宙科学実験・宇宙医学実験・宇宙技術実験を実施すること。
2.2011年11月3日1時36分、初のドッキング
天宮1号は神舟8号を迎え、中国初の宇宙ドッキングを成功させた。神舟8号は無人宇宙船で、天宮1号と12日間に渡り合体飛行し、2回のドッキング実験を実施し、2日間飛行してから分離した。
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