中国初の宇宙授業が6月20日午前に実施され、成功を収めた。有人宇宙船「神舟10号」の宇宙飛行士は、ドッキング目標機「天宮1号」で斬新な宇宙授業を実施し、全国の青少年に向け無重力環境における基礎物理実験を行った。人民日報が伝えた。
今回の宇宙授業は宇宙飛行士の王亜平氏が担当し、聶海勝氏が助手になり、張暁光氏が撮影を担当した。10時4分、中国人民大学付属中学校に設置された「地球教室」で授業が始まり、教師と生徒らは宇宙飛行士が宇宙生活について説明した短い動画「宇宙飛行士の宇宙における衣食住」に目を向けた。10時11分、地球教室は天宮1号と通信でつながり、宇宙授業が正式にスタートした。宇宙飛行士らは質量の測量、振り子運動、コマ回し、水膜・水球などの実験を行い、無重力環境における物体運動の特徴、液体の表面張力の特徴といった物理現象を示し、さらにテレビ電話を使って地球教室の教師や生徒らと交流した。
今回の宇宙授業は、中国有人宇宙プロジェクト弁公室、中国教育部、中国科学技術協会が共催した。少数民族の学生、出稼ぎ労働者の子女、香港・マカオ・台湾の学生代表者を含む330数人の小中学生が地球教室に出席し、全国約8万校の中高の約6000万人の教師・生徒が、宇宙授業の中継を見守った。
専門家は、「宇宙授業は中国の有人宇宙飛行で初めて実施された教育応用任務であり、有人宇宙プロジェクトの国民教育に直接奉仕するという理念を示している。これは科学を尊重し、宇宙事業を愛し、未知を探索しようとする若者たちの熱意と夢を刺激するだろう」と指摘した。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年6月21日
|