中国科学院が明らかにしたところによると、中国の有人潜水艇「蛟竜号」は高速水中音響通信(音響システム)、自動航行・ホバリング(制御システム)、大容量油注入銀-亜鉛電池の3大世界最先端技術を把握している。そのうち音響システム・制御システムのコア技術は、中国科学院の関連研究所が開発したもので、蛟竜号の水深7000メートル級海洋試験の成功に向け重要な基礎を築いた。人民日報が伝えた。
中国科学院重大科学技術任務局の王越超局長は、「音響システムは、蛟竜号の口・耳・目に相当し、通信・地形探知・障害物探知・速度測定・測位などの機能を持つ」と説明した。中国科学院声学研究所が開発を担当した高速水中音響通信システムは、世界の同類の潜水艇音響システムと比べ、機能がより充実しており、総合性能がより先進的だ。
蛟竜号の制御システムの研究は、中国科学院瀋陽自動化研究所が担当した。自動制御面で、蛟竜号は先進的な制御法を採用し、方向・水深・高度・速度を自動的に制御し、潜水艇の長距離・全自動航行およびホバリングの機能を実現した。これにより船員の負担が緩和され、目標の捜索と作業に集中できるようになった。
王局長は、「蛟竜号の制御システムの全体性能は、世界先進水準に達する。特に正確なホバリング機能は、海外の潜水艇によって未だ実現されていない」と語った。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年5月21日 |