有人宇宙飛行船「神舟10号」は今年6月から8月、3人の宇宙飛行士を乗せて宇宙に飛び立つ。航天科技集団が15日に明らかにしたところによると、神舟10号は現在、酒泉衛星発射センターの宇宙船最終組立・試験施設で支持台に設置されている。ここでは今、宇宙飛行士が使用する物資を宇宙船に積み込むという重要な作業が行われている。これらの物資は100あまりの小包に分けられ、宇宙船の軌道モジュール内に1つ1つ固定される。北京晨報が伝えた。
このほか、試験チームは現在、宇宙船に「カバー」をつける作業を行っている。宇宙船の帰還モジュールおよび軌道モジュールの内外には幾層もの保護カバーを取り付ける必要がある。内部はスポンジのような材料で装飾され、外部は「熱制御」のため布団ほどの厚みのある材料で覆う。
宇宙船のカバーを作るのは簡単な仕事ではなく、全てのパーツがオーダーメイドとなる。同作業を行うのは経験豊富なベテラン技師・孫占海氏とその弟子・賈海利氏だ。彼らは神舟10号がまだ部品の状態だったころからカバーのデザイン、裁断、縫合などの作業に取り組み、3年余りをかけて完成させた。
宇宙船の外部構造は非常に複雑で、表面も平らではなくいくつもの凹凸がある。宇宙船のカバーはパッチワークのように、無数のパーツが組み合わさってできている。神舟8号、9号の改良を通じ、神舟10号のカバーはますます機体にフィットし、外観も平滑で美しくなった。(編集SN)
「人民網日本語版」2013年5月16日 |