月探査機・嫦娥2号の任務完了後、嫦娥3号が打ち上げられようとしている。今年の「政府活動報告」は、中国の宇宙事業発展について明確な方針を示した。全国人民代表大会代表、月探査プロジェクト副チーフエンジニアの胡浩氏はこのほどインタビューに答え、次のように語った。中央人民広播電台・中国之声が伝えた。
月探査プロジェクトは、周回、着陸、帰還という3期に分かれる。この複数のステップを踏むことにより次の研究を開始し、人類を月に送り込むことができる。現在は第2ステップに取り組んでおり、嫦娥3号は今年下半期に、月面に軟着陸する。嫦娥3号のシステム統合作業はすでに完了しており、システムの試験・検査を実施中だ。こうすることにより、打ち上げの自信を高めることができる。嫦娥3号の打ち上げ時間は、現時点では確定されていない。
嫦娥3号が今回探査を実施する地点は、月の北部に位置する虹の入江地区(面積は数十平方キロメートル)だ。同地点はこれまで、いかなる国の調査も行われていない。
月探査第3期プロジェクトの核心は、無人探査機による月面サンプル収集と地球への帰還だ。これは第2期と重なる部分がある。同プロジェクトはすでに立案されており、嫦娥5号は2018年に打ち上げられる予定だ。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年3月11日
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