「北京から各国・地域に向け、この『多言語メールアドレス』から初のメールを送信できることをとても光栄に思う。メールアドレスの多言語化は世界各国の人々に恩恵をもたらすだろう。これまでこの仕事に身を投じてきた全ての同僚に感謝を示したい」--。
中国科学院コンピュータ・ネットワーク情報センターの銭華林研究員は19日、「銭華林@中科院.中国」というメールアドレスから、香港・マカオ・台湾・シンガポール・ドイツ・米国のインターネット専門家に向けて上記のようなメールを送信し、多言語メールアドレス時代の到来を宣言した。これまでEメールアドレスが半角英数字のみだった歴史が終わりを告げた。人民日報が20日に報じた。
多言語メールアドレスなら、非英語圏の国でも自国の文字を使ってメールアドレスを作成することができる。
例えば中国の場合、中国語の漢字をアドレスにすれば、覚えやすいし使用にも便利だ。李明さん(仮名)はこれまで「liming@cnnic.cn」というアドレスを使ってきたが、多言語アドレスなら「李明@网絡中心.中国」というアドレスを作成できる。ちなみに香港や台湾など繁体字を使う地区なら「李明@網路中心.香港」となる。
銭氏は「国際的な多言語アドレスは、非英語圏のネットユーザーにとって便利なだけでなく、世界の異文化交流に向けた新たな手段となる」と語る。(編集SN)
「人民網日本語版」2012年6月20日 |