中国有人宇宙飛行プロジェクトの武平報道官は3日、中国の宇宙実験室と宇宙ステーションが来年以降に建設段階に入ることを明らかにした。京華時報が4日に伝えた。
天宮1号と神舟8号は現在、ドッキング状態のまま軌道上を運行しており、設備は正常で、各テストも順調に行われている。今後数日間かけて、さらなる飛行制御、ドッキング機構の分離などが行われる予定だ。
計画では、天宮1号と神舟8号は一旦分離した後、機会を見て2回目のドッキング試験を行い、ドッキング機構を繰り返し使用した場合の性能を調査するほか、異なる宇宙環境下におけるドッキング測量設備の性能をテストする。異なる宇宙環境というのは、太陽光の有無だ。武報道官によると、1回目のドッキングは地球の太陽に照らされていない側で実施された。2回目のドッキングは太陽光がある部分で実施する予定だが、推進剤の消費状況などに基づき総合的に判断して確定されるという。
このほか、神舟8号には生物育成実験装置が搭載され、中国とドイツの提携による宇宙生命科学実験が行われている。武報道官によると、神舟8号は無人による打上げなので、宇宙飛行士の座席を外し、実験装置を設置したという。双方は良好な協力関係を築いており、酒泉発射場では装置の全てのテストと実験サンプルの準備にドイツの科学者が参加した。(編集SN)
「人民網日本語版」2011年11月4日 |