中国の宇宙ステーション実験機「天宮1号」は9月30日午後4時9分、北京宇宙飛行制御センターの精密なコントロールの下、2回目の軌道調整に成功。近地点高度を200キロから362キロへ上げて、順調にテスト軌道に乗った。軌道投入後はランデブー・ドッキングなど各サブシステムの基本的機能や安定性をテストするほか、搭載機器を使って科学実験も実施する。
中国宇宙飛行士センターによると、環境制御システムと生命維持システムもすでに作動を開始した。現時点では人間の生存に適した環境を構築する必要はないため、酸素、温度、湿度、二酸化炭素、気圧など各指標は無人用の値にあり、宇宙飛行士の到着前に改めて有人環境を構築する。
開発者の趙丕盛氏によると、例えば酸素は無人段階では外部に漏れなければ良い。気圧も設備の作動を維持できれば良く、現在基本的に調整は行っていない。(編集NA)
「人民網日本語版」2011年10月1日 |