「天宮1号」の発射までカウントダウン段階となり、各国の中国宇宙ステーション試験技術に対する様々な憶測がヒートアップしてきた。しかし、南方日報が中国航天五院の専門家(匿名希望)に聞いたところによれば、宇宙ステーション「天宮1号」は、その建設の始まりであり模索的段階だが、技術的には成熟したものであり、その点で騒ぎ立てるべきではないという。それよりも、この後に控えている「神舟8号」を発射し「天宮1号」と自動ドッキングさせる段階で技術的な躍進と成果を体現することになるのだ。
先月の「長征2号C」ロケットの「実践11号04」打ち上げ失敗により、「天宮1号」の発射成功を疑問視する見方が強まっている。だが、専門家によれば「天宮1号」を発射する予定の「長征2号F」ロケットは、目下中国で最も優れた信頼性と安全性を備えたロケットで、「神舟1号」から「神舟7号」までの全てを無事に宇宙へ送り出してきている。また、「長征2号F」は「長征2号C」と同系列だが、類似部品はすでに緊急改善を行なったため、今回の発射成功は「お墨付き」なのである。
中国有人宇宙プロジェクトの元副指揮官で、「神舟7号」プロジェクト総司令部の副総指揮官張建啓氏は以前次のように述べている。中国は、現在進行中の「神舟8号」「神舟9号」「神舟10号」プロジェクトにより、これまでの無人有人両方のドッキング技術の更に上を実現させるだろう。しかし、「神舟8号」が「天宮1号」とのドッキングを技術的に実現できるかどうかが、今後の宇宙ステーション実験活動そのものが成功するかどうかの鍵となる。専門家によれば、「天宮1号」と「神舟8号」とのドッキングは無人で行なわれ、その状況によって、その後の有人でのドッキングが「神舟9号」か「神舟10号」かが決まるという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年9月26日 |