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文化・科学・観光  
科学研究で前進をとげる中国

林国本

 

対外開放実施後すでに三十年の節目をスムーズに乗り越えた中国は、今や経済発展方式の転換に鋭意取り組んでいる。このところ中国の指導部の人たちは地方視察に赴いた際には、必ず発展方式の転換の必要性を強調しており、地方の方でも自主開発の成功例を紹介することに努めている。

中国はそろそろ宇宙ステーション構築のスタンバイの段階に入っており、やがては中国の宇宙飛行士が宇宙でいろいろな実験、研究を行う日が来るに違いない。また、宇宙関係部門の第一線で働く人たちのほとんどは三十代、四十代の若手が入れ変わり、これまで多大な貢献をしてきた先輩たちは顧問となっている。若手の成長を見守る形になった。これはこの分野に置ける一大飛躍といえよう。

また、新聞の報道では、深海探査の面でも、「蛟竜(みずち)」号が5000メートルの深海の探査を行うことになっている。これは深海資源の開発における大きな前進と言える。

また、南極大陸や北極での探査もずっと続けられており、発展途上国として、こうした面でも世界の大国に伍して恥じない存在となっている。

さらに大型民間機の開発の面でも大きな進展が見られ、航空エンジンの自主的開発にも力を入れている。

最近、日本の朝日新聞に日本で中国をはるかにしのぐスーパーコンピューターが開発されたことが伝えられたが、中国もこの面で人材を多く抱えているので、さらなる前進があるに違いない。こうしたハイテク分野はどうしても自主的開発が不可欠で、死活を制するこうした技術の開発は他国が提供してくれることを夢見ることは許されない。

国民の生活に密着した農業の分野でも、北京などに野菜を出荷している山東省も、新品種の自主的開発に力を入れている。食糧の安全を確保するための措置も一歩一歩と取られつつある。

今年、中国共産党は成立九十周年を迎え、胡錦涛総書記の重要演説にもあるように、成立百周年の頃には「小康生活」のレベルをさらに高めることが明示されている。

科学的発展観の実施により中国は一歩一歩と変貌をとげつつある。日常生活の面でも、人間本位の社会サービスがだんだんとくり広げられつつある。

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