日本の震災復興が進み、中国国家観光局が中国人の日本観光に対する安全面の注意を調整するのに伴い、日本の観光市場は回復に向かい始めている。ところが、観光業会の情報によると、各旅行社は「史上最低価格」を打ち出したが、多くの観光客の反応はいまいちであることがわかった。
北海道小樽・函館ロマンチック5日間のツアー価格は4980元(約7万円)、本州6日間の旅は3500元(約5万2000円)、大阪4日間の旅はわずか2999元(4万5000円)だ。以前は想像もしなかったこのような価格が、今は現実となっている。
数社の旅行社を取材したところ、日本の観光ツアーは全面的に販売を再開し、北海道、関西、九州、沖縄、本州、東京、大阪などの観光地がツアーに含まれていることがわかった。
日本の観光市場を一刻も早く回復させるため、旅行社は近ごろキャンペーンに力を入れ、一部のツアーは5割も値下げされた。日本の観光市場が開かれてから最低価格となっているが、多くの観光客の反応はいまいちだ。
「今はいくら安くても選ばない」と、夏休みの旅行を計画中の陳さんは話す。放射能漏れの影響がこれほど早くなくなるとは思えず、この時期に日本に行くのは危ないと多くの観光客は考える。
旅行社の担当者は、観光客の反応を見ると、日本観光の信頼はまだ取り戻せておらず、値下げの効果は限られると見ている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年6月8日
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