|
「遠望6号」内の船員食堂 |
月探査衛星「嫦娥2号」の打ち上げがまもなくに迫った。月探査任務の観測・制御において重要なサポートを提供する中国の宇宙観測船は、すでに関連海域で配置についた。「揚子晩報」が27日に伝えた。
観測船は数ヶ月前に指定海域に向けて出発しており、すでに通信衛星「キン諾」など、一連の打ち上げに伴う観測・制御任務を実施している。
同観測船は、中国が有する宇宙観測船の中で最も新しく、進んだ技術を誇る衛星追跡艦「遠望6号」だ。2008年に完成、使用が始まったばかりで、南北緯60度以内のいかなる海域でも任務を執行できる。今回の打ち上げ任務では、中国の観測スタッフを乗せ、太平洋で観測・制御任務を行う。
「遠望6号」の乗組員は「ここは、流動的な海上の科学基地とも言える」と語る。「遠望6号」の持つ電力は、人口30万人の都市の照明に使われる電力に匹敵する。船上には様々なパイプが縦横に張り巡らされており、その総延長は40キロ以上に上る。船内には、400人が長期的に生活、航行できる量の油や水が貯蔵されている。(編集SN)
「人民網日本語版」2010年9月28日 |