北京市東城区のサイト「デジタル公文書館」。コラムの「四合院」をクリックすれば、百年の歴史を持つ146カ所の四合院の由来、建築様式、配置などがはっきりと理解できる。東城区は率先して四合院のデジタルファイル化に乗り出した。これまでは公文書局などに行かなければ四合院の資料を収集できなかったが、デジタル化で利便性が高まった。
東城区に比較的完全な形で残る四合院の大半は清末から民国時代のもの。333カ所が文化財保護に指定されている。四合院の由来、建築様式、文化的特色、改修、保護、開発などをめぐる一連の変遷に関する情報を詳細に記録するため、「四合院資料情報管理システム」を構築。146カ所の古い四合院の資料を収集・整理、し、文字やイラスト、動画、写真などを挿入してデジタル化した。
例えば、サイトの「四合院」でM006を検索すると、細管胡同9号院に位置し、1920年代に遅氏兄弟が建てたほか、1953年に中国劇作家協会が周恩来総理の指示の下で劇作家の田漢氏のために購入し、2つの庭のある南向きの四合院であることなどが分かる。
「北京週報日本語版」2007年9月12日
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